2月末、沖縄を舞台に衝撃的なデータが発表される。長寿日本一を誇ってきた沖縄の女性が3位に転落、10年前に陥落した男性は、30位にまで下落することが分かった。長寿崩壊の原因は、寿命の伸びの鈍化だ。世代別のデータを詳しく紐解くと、65歳以上の高齢者は依然として長寿なのに対し、それより若い世代の人たちが早く亡くなる傾向が強いという事実が浮かび上がってきた。早すぎる死の増加が、県全体の寿命の伸びを鈍化させ、長寿を崩壊させたのだ。愛知学院大学の調査によれば、主犯は自殺や運動不足ではなく、戦後の食生活にあるらしいことが明らかになってきた。1960年頃を境に激増した高脂肪食が短命の原因になっている。最新の研究によると、脂肪にはまるで薬物中毒のように人をとりこにする性質があり、いくら対策を取っても高脂肪食から容易に抜け出せない実態も分かってきた。実は、沖縄の後を追うように日本の全国民の脂肪摂取量は増加しており、沖縄の事態は、長寿国日本の、国民総短命化への序章だとも言われている。高脂肪食にさらされた食生活に警鐘を鳴らし、対策を考える。
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