今 “富裕層”をターゲットにしたビジネスに続々と企業が参入している。今年5月、JR九州は3泊4日で一人50万を超える超豪華寝台列車を来年秋に走らせると発表、博多大丸では頭から足の先まで、専門の担当が付きっきりで揃えてくれるエクセレントルームを始めて、大人気だ。実は、日本はアメリカに次いで世界で2番目に富裕層が多い金持ち大国(投資可能資産が約8000万円を超える人は182万人)。新興国相手の安売り競争に疲弊した企業は、富裕層向けの高付加価値で高価格商品に活路を見いだそうとしている。しかし、富裕層ビジネスは簡単ではない。富裕層はものの価値にうるさく、実は倹約家であることが多い。一方、日本の企業は長らく大衆ビジネス専門で富裕層ビジネスのノウハウが無い。活況を呈す“富裕層”ビジネスの最前線を取材、その背景と課題を探る。
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