高速化が進む中、低迷する日本の男子マラソン。世界との差を縮めるための日本の選択が問われている。ロンドンオリンピックには藤原新、山本亮、中本健太郎の3人が挑戦するが、再生へのヒントとなるのが藤原の取り組みだ。藤原はこれまでの走りこみ重視の練習とは対照的なスピード重視の練習を重ね、日本人として4年3カ月ぶりに2時間7分台を記録。世界の強豪たちと渡り合える可能性を示した。ロンドンオリンピックは、その新たな手法が世界に通用するのかが試される重要な大会となる。必要なのは革新か、伝統か。再生に向けた岐路に立つ日本のマラソン界の現状に迫る。
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