原発事故に揺れる福島県南相馬市の産婦人科医、髙橋亨平医師(72)。病院のある地区は普通の生活が認められているものの、国は「妊婦や子どもはできるだけ避難を」と呼びかけている。しかし、避難所を転々として体調を崩した妊婦たちが高橋医師を頼って次々戻っており、放射線とともに暮らさざるを得なくなっている。この土地で産んでもいいのか、無理をして再び避難すべきなのか…妊婦たちの苦悩を、髙橋医師は親身に聞きとり、様々な取り組みを続ける。「安心して子どもを生める町を取り戻したい」妊婦を支え続ける老医師と、目に見えない放射線に翻弄される母親たちの声を伝える。
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