東日本大震災発生の3月11日、首都圏では交通網の混乱から、大量の帰宅困難者が発生した。家族の安否が分からず10時間以上歩いて帰宅した会社員、渋滞に巻き込まれ現場にたどり着けない救急車、子どもを帰すかどうかで苦悩した学校現場などが続出。被災がわずかだったにもかかわらず大混乱した実態から、今後の課題も浮かび上がってきた。首都直下地震の帰宅困難者の想定は650万人。専門家は、今回のようにルールや情報がないまま歩いて帰り始めると火災に巻き込まれる危険性を指摘すると同時に、現状の防災計画では大量の帰宅困難者の受け入れ態勢がまったく不十分で“絵に描いた餅”だと分析している。番組では、視聴者へのアンケート結果も交えながら、3.11の夜をドキュメント。さらに、対策に向けて動き出した企業や行政、学校現場の最新の動きをリポートする。
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