国内市場が飽和状態に陥り、景気低迷が長引く中、新たな市場としてBOP(Base of the Economic Pyramid)層と呼ばれる途上国の貧困層に注目が集まっている。そんな“最貧国ビジネス”の壮大な実験場となっているのがバングラデシュ。世界中の企業が参入、日本企業の進出も始まった。そうしたビジネスを支援しているのが、無担保少額融資で知られ、ノーベル平和賞を受賞した「グラミン銀行」。進出企業と合弁会社を設立、販売網やインフラを提供し、新たな技術を獲得しようという戦略である。「グラミン流」は新たな“最貧国ビジネス”のモデルとなり得るのか。今後の可能性と課題を探る。
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