子どもへの虐待を禁じた「児童虐待防止法」が施行されて今年で10年になる。社会の児童虐待に関する高まりと共に、児童相談所に寄せられる相談件数も増加の一途をたどり、昨年度は4万4千件を超えている。こうしたなか、いま深刻な問題になっているのが、いったん児童相談所で保護し、親への指導などを行った後に、再び子どもが虐待される「再虐待」が増えていることだ。NHKでは全国すべての児童相談所にアンケート調査を行った結果、去年1年間で8000人を越す子どもが「再虐待」にあっていることが初めて明らかになった。子どもの心により深い傷を残す「再虐待」を、なぜ防ぐことができないのか。これまで明らかにされてこなかった「再虐待」の実態を浮き彫りにし、対策を考える。
みんなのコメント