今、若者たちの間では、金融や広告、研究職などこれまでボランティアとは無縁と思われてきた層を中心に、仕事のスキルを生かした新たな「社会貢献」が広がりを見せている。「プロボノ」とよばれる “新しい働き方”だ。「プロボノ」の語源はPro Bono Publico(公共善のために)というラテン語、2000年頃からアメリカで始まり、社会に有益な活動をしているが資金も人材も不足しがちなNPOを受け皿に急拡大、今や10億ドルの経済効果をあげるともみられている。背景には、若者を中心に広がる、仕事への意識の変化がある。仕事が専門化、複雑化する中、多くの人がより確かな「手応え」を求め始めているのだという。社員の「仕事」に対するモチベーションをあげるため、「プロボノ」を支援する企業も現れ始めている。社会貢献という新たな「やりがい」を求めて揺れ動く若者の新しい働き方を追う。
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