奈良県大和郡山市の山本病院で、6月に明らかになった診療報酬詐欺事件。実際には行っていない手術で診療報酬を請求したとして、理事長の医師ら3人が詐欺の罪で起訴された。さらに、奈良県警は、必要のない手術を行って患者を死亡させた傷害致死の疑いで捜査を進めている。NHKでは、事件が明らかになる前から、山本病院にいた医師や看護師、患者など関係者への取材を継続。そこから浮かび上がったのは、医療と福祉の狭間にある生活保護患者を利用した、「病院の貧困ビジネス」とも言える不正な診療の数々だった。さらに、事件の背景には、生活保護の患者を繰り返し転院させて、診療報酬を確保する複数の病院のネットワークがあることも見えてきた。”闇の病院”でいったい何が行われていたのか? 番組では、奈良県の調査・再発防止委員会の調査結果や、関係者への取材によって事件の深層と背景に迫る。
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