9月11日、種子島宇宙センターからH2Bロケットによって打ち上げられた宇宙輸送船「HTV」。日本で初めての国際宇宙ステーションに物資を輸送する宇宙船だ。秒速8㎞で地球を周回する国際宇宙ステーションに10mの距離まで接近し、ロボットアームにつかまれてドッキングするという世界初の難易度の高いドッキングを成功させた。この成功は、日本のみならず、世界の宇宙関係者から大いに注目を集めている。早ければ来年、アメリカのスペースシャトルは引退を予定しており、大型の実験装置などの輸送ができるのは日本のHTVだけとなる。HTVは、今後の国際宇宙ステーションの運用に重要な意味をもっているのだ。HTVはいかにして世界初のドッキングを成し遂げたのか、その舞台裏をドキュメント、今後の宇宙開発における日本の進むべき方向と役割を見つめる。
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