去年の児童虐待が過去最多の4万件を突破する中、保護した子供を受け入れる児童養護施設の多くで、定員一杯・パンク寸前という事態が起きている。職員の手が足りず十分なケアができない、さらには施設内で自傷行為におよぶケースも出るなど問題が山積み。一方、養護施設に入れない子供達は児童相談所内にある「一時保護所」に数ヶ月も留め置かれ、学校に通うこともできないなどの影響が広がっている。原因は自治体の財政難で、新たに施設を作ることもままならないことに加え、児童養護施設の役割が単なる「保護」から「心のケア」に変わっている実情に法制度が追いついていないことがある。傷ついた子供達をどう守るのか。厚労省が進めようとしている、「里親ファミリーホーム」の取り組みも含めて検証する。
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