これまで障害者の中でも最も就労の難しかった知的障害者の雇用が、今急速に伸びている。この動きに弾みをつけたのは、去年11月、静岡で開かれた障害者の技能オリンピック「国際アビリンピック」での日本の知的障害者の大活躍だった。パソコン入力の技能を競う「データベース作成」部門で、日本勢が金・銀・銅を独占、健常者にも勝る能力の高さを証明した。パソコン入力だけでなく、接客や老人介護に優れた適性を示し、職域を広げる知的障害者。埋もれていた能力は、どう見出されてきたのか。企業は、知的障害者のどういう能力を評価し始めたのか。メダリストの働く企業を中心に、新たな動きを取材する。
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