血液製剤が原因でC型肝炎ウイルスに感染したと患者らが国と製薬会社を訴えている薬害肝炎訴訟。今月13日、大阪高裁が和解案の骨子を示すことになり、5年に及ぶ裁判は大きな山場を迎えている。原告側は被害者全員の救済を求め、血液製剤の種類や投与の時期によって救済の範囲を限定することは受け入れられないとしており、和解案が”解決”に結びつくのか不透明な状況だ。C型肝炎ウィルスに感染したと見られる「418人のリスト」が長年放置されるなど国の対策が後手に回る中で、肝硬変、肝臓がんなど重い病に苦しんできた薬害肝炎の被害者たち。その実態を取材し、繰り返される薬害にどう取り組むべきなのか考える。
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