戦後60年が過ぎて、風化が進む戦争の記憶。しかし、遺族の中には、戦地に散った肉親の遺骨を探し続け、未だ戦争を過去のものにできずにいる人達がいる。その元に今、続々と遺骨が返還されている。最新のDNA鑑定によって遺骨の身元が分かるようになったためだ。そうした中で、20才前後の学生達の中に、遺骨の収集活動に参加しようという動きも現れている。若者達が戦争や命について、体験を通して考え、周囲の若者達にも伝えていこうという取り組みだ。この夏、遺骨が返還される遺族と、ガダルカナル島で遺骨収集を行う若者の動きを追い、戦争体験者や遺族の高齢化が進む中で戦争の記憶をどう受け継いでいったらよいのか、考えてゆく。
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