7月15日から、ロシアで初めて開かれるサンクトペテルブルク・サミット。エネルギーを巡って深まるロシアと欧米の溝が埋まるのかが、大きな焦点となる。EUの消費する天然ガスの4分の1を供給するロシアは、欧州各国の電気・ガス供給会社を次々と買収。ロシアのエネルギー支配を警戒する欧州の懸念は、ロシアがウクライナへのガス供給を一時停止した1月の事件をきっかけに、一気に高まった。アメリカは、ロシアがエネルギーを政治的に利用していると激しく非難、カスピ海からロシアを経ずに天然ガスを供給するパイプラインの建設を進める。エネルギーを軸に大国復活を目指すロシアと、対抗する欧米の攻防を描く。
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