ウクライナのチェルノブイリで史上最悪の原発事故が発生してから今月26日で20年になる。事故を起こした原子炉は、放射能の放出を防ぐため「石棺」と呼ばれるコンクリートの建造物で覆われているが、老朽化で崩壊の危険性があり、高い放射能の中、懸命の補強工事が続けられている。一方、国土の4分の1が放射能で汚染されたベラルーシでは、汚染された土壌を改良し、農業生産を再開する国家プロジェクトが始まった。農産物の安全性を保てるのか、働く住民の健康は守れるのか、専門家の間からは批判の声も上がっている。20年たった今も、放射能汚染との格闘が続く被災地の現状を伝える。
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