2006年1月27日はモーツァルトの250回目の誕生日。世界中で「モーツァルト・イヤー」の機運が盛り上がるなか、日本でもCDが爆発的な売れ行きを見せている。今でこそ日本人が最も愛する作曲家と言われるモーツァルトだが、実はその人気が定着したのは高度成長期に入ってから。それまでベートーベンの陰に隠れ地味な存在だったモーツァルト。脚光を浴びた秘密は、競争とストレスにさらされる現代日本人を癒す「ドミソの和音」にあると作曲家の池辺晋一郎さんは見る。なぜ日本人はかくもモーツァルトを愛するのか? 番組では、音楽の脳波への影響を測定する最新研究などでその秘密に迫るとともに、ノーベル賞科学者やプロ棋士など各界のモーツァルト・ファンが語る「私が愛するモーツアルト」をつづる。N響メンバーによるナマ演奏を交えながら、モーツァルトの魅力を伝える。
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