出版不況の中で、低迷して久しいと言われてきた文学の世界が、ここにきて10代・20代の若手作家によって活況を呈している。 去年史上最年少で芥川賞を受賞した金原ひとみ、綿谷りさに刺激され、多くの若者が「書き手」として文学の世界に参入しつつあるのだ。
新人作家の登竜門と言われる文藝賞への応募は年々増え、今年は2千を超えた。その中から、白岩玄、山崎ナオコーラといった新たな才能も登場、出版社も「携帯メール大賞」などを新設し、若者の才能の発掘に躍起になっている。所謂古典文学からではなく、ゲームや漫画から育った若者がどんな小説を生み出していくのか、若者ブンガクの可能性を探る。
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