公立の小中学校がいま、大きく変わろうとしている。その背景には”できる子”と”できない子”の学力格差が広がり、クラス全員が一斉に同じ内容を学ぶ、これまでの授業だけでは、学力をつけさせられなくなっているという現実がある。
大阪市は今年、全国の大都市で初めて、理解度に応じてグループに分けて教える「習熟度別数授業」の一斉導入に踏み切った。一方、大阪・松原市の中学校は、教師が生徒の家庭を訪れて勉強の仕方を教えるなど、学力向上のための徹底した個別指導を始めている。
どうすれば”できる子”を伸ばしながら、”できない子”に学力をつけさせることができるのか。学力格差の克服に挑み始めた公立学校の取り組みを通して、公教育の役割を探って行く。
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