両親の離婚や死別、虐待などが原因で親元から離れ児童養護施設や乳児院などで暮らす子供は3万4千人。再び被害にあう恐れもあるなどとして、これまで親元に返す取り組みは積極的には行われてこなかった。
そこで、東京都では去年から家庭復帰、「親子再統合」に力を入れ始めている。多くの子供が親との同居を望んでいる実態、そして親子関係が子供の成長に果たす役割の大きさが、改めて認識されつつあるからだ。
新たに児童相談所に配置された家庭復帰支援員たちが、親や子との面接や児童養護施設の職員などとの協議を繰り返しながら、なんとか同居への環境を整えようとしている。
取り組みをはじめて一年、親子が同居するための課題も明らかになっている。支援員たちに密着しながら、親子再統合の必要性と難しさ、課題を見つめる。
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