上手に付き合えば百薬の長となるアルコール。しかし、酒に強くなったと思い込み毎日飲む人は、食道ガンや咽頭ガンになる危険度が一般人に比べ10~15倍も高いという結果が、国立がんセンターによって明らかになった。
アルコールは体内で、悪酔いの原因物質アセトアルデヒドに分解されるが、これはWHOもガンとの関係で注目する物質。アセトアルデヒド分解酵素を半分しか持たない遺伝子タイプの人は、日本人全体の4割を占め、酒に強くなっても、酔いに体が慣れるだけで決して分解能力が高まるわけではない。
毎日飲み続けると体内にアセトアルデヒドが常時滞留し、血液から呼気に放出される時に、食道や咽頭でガンを引き起こすのではないかと考えられている。
飲酒習慣の陰に隠れた危険性と上手なお酒のつきあい方を考える。
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