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福島“スギ花粉”来週にも飛散開始か 

気象予報士・本橋淳也が解説
  • 2024年02月09日
スギの雄花 福島市信夫山 撮影2月8日 

福島県では先月の気温が高かった影響で微量ながらもスギ花粉の飛散がすでに観測されています。来週は最高気温が15度を超える日が続く予想で、いよいよスギ花粉の飛散が本格的に始まりそうです。まだ冬の寒さが続いていますが、早めの花粉症対策が必要となりそうです。
                            気象予報士・本橋淳也

13日(火)から4月並みの陽気続く

 今週は6日(火)に福島で積雪16センチ、7日(水)は郡山で最低気温-11.0度を観測するなど県内では大雪や厳しい冷え込みとなりました。冬の冷たい空気が残りまだ花粉の気配は感じられませんが、来週は気温が急に上昇し、コートいらずの春の陽気が続く可能性が高くなっています。

 福島の予想最高気温は、
2/13(火) 15度(4月上旬並み)
2/14(水) 18度(4月中旬並み)
2/15(木) 16度(4月上旬並み)
の予想で、この時期としてはかなりの高温です。この気温上昇に伴ってスギ花粉は例年よりも少し早く飛散すると考えられます。

花粉飛散開始 350度の法則

 一般的にスギ花粉の飛散開始の目安として400度の法則があります。これは1月1日からの最高気温を合計した積算最高気温が400度になると花粉が飛び始める、という気温を目安した法則です。しかし、過去、福島市の花粉飛散開始日と最高気温のデータを検証すると平均で約350度でした。400度に達する前に花粉が飛散しているため、福島市では350度の法則が当てはまりそうです。
 ことし福島市では8日(木)時点での積算最高気温が306.9度。予想では13日(火)に350度を超える見通しです。福島市よりも温暖な気候のいわき市では、7日(水)で400度を超えており、この先、花粉が飛散しやすい気象条件になると本格的に飛んでしまいそうです。

花粉飛散の気象条件

花粉が多く飛ぶ日は(環境省花粉症環境保健マニュアル)
①晴れて、気温が高い日
②空気が乾燥して、風が強い日
③雨上がりの翌日や気温の高い日が2~3日続いたあと
といったことが挙げられています。
また、風向きもポイントです。福島県は阿武隈山地、奥羽山脈、越後山脈が南北に連なり、茨城・栃木県境(八溝山地)の南にも山地があるため、南風西風が吹くとスギがある山から風が吹くことになります。

 来週は移動性高気圧が日本の南に進む予想です。このため、中通り・浜通りを中心に晴れて空気が乾燥します。日本の南で気圧が高く、北で気圧が低くなるため南西の風が吹き、暖かい空気が流れ込むため気温が上昇します。さらに今回は高気圧のスケールが大きいため、1日2日限定の気温上昇では済まず、一週間かそれ以上、平年を上回る暖かい日が続く可能性があります。このことから、来週からは花粉が飛散しやすい気象条件がそろっていきそうです。まだ大量に飛散する時期ではありませんが、3連休に薬を買っておくなど、早めの花粉症対策を始めることをおすすめします。

右の画像は2/12~2/16の地上気圧の予想。暖色が平年より気圧が高く寒色が平年よりも気圧が低いことを表している。日本の南から東で気圧が高く、日本付近は南から暖かい空気が流れ込みやすい春の気圧配置となる。
予想気温 会津:会津若松 中通り:福島 浜通り:いわき
  • 本橋淳也

    NHK福島放送局気象キャスター

    本橋淳也

    福島県の気象情報を担当して3年目。海あり山あり盆地あり、複雑な地形と多様な気候で局地気象の癖が強い福島県。限られた尺の中で天気のポイントを決めるのに日々頭を抱え奮闘している。

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