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ラジオドラマ制作の舞台裏~仕上げ作業編~

奥深い“音の世界”作り込みの裏側を紹介!

こんにちは!FMシアター『はるかぜ、氷をとく』演出の小林です。


昨日に引き続き「ラジオドラマ制作の舞台裏」ということで、仕上げ作業の様子をお伝えします!

ラジオドラマはもちろん映像はなく、あるのは音だけ。

聴覚情報だけで、そのシーンの情景や季節、天気や匂いまでもリスナーの方々が思い浮かべられるよう、本当に細かい部分まで作り込んでいきます。

今日はその過程の一部をみなさんにお見せします!


仕上げの作業でまずとりかかるのは「生音録音」という作業です。

足音や衣擦れの音、ドアを開ける音など、実際にその動作をしながらその音をとっていく作業のことです。

ラジオドラマはもちろんのこと、実はこの作業は普段皆さんがご覧になっているドラマや映画などでも行っています。

その録音をするスタジオがこちら。


その録音をするスタジオがこちら。

たとえば「足音」と一言で言っても、その人が歩いているところがコンクリートなのか砂利なのか、フローリングなのか畳なのか、新しい建物なのか、古い建物なのか、などその時々のシチュエーションに合わせて録り方を変えます。

そのため、このスタジオはあらゆるシチュエーションに対応できるようにつくられています。

写真からもわかる通り、床やドア、窓などは各種材質が何種類も取り揃えられていて、砂利なんかもあります。


そうしたものを組み合わせて音を出してくれるのがこの方。


ちょっといかつめの男性、清水さんです!!(写真右)

ちょっといかつめの男性、清水さんです!!(写真右)

髭がもみあげと繋がっています。

清水さんはセリフを聴きながら、そこにぴったり合わせて衣擦れの音や足音を出してくれます。

それをこの赤いスタンドのマイクで拾って録音します。

この作業、誰にでもできると思ったら大間違い。

違和感のないようにさりげなく、けれどしっかりと音を出す、

そしてぴったりとセリフ人物の動作に合わせる。その技は、本当に職人芸です。


こちらは今回のドラマのあるシーンで、登場人物が自転車でこぎ出す音をつけているところ。


こうやって1つ1つ、その場面を想像しながら音をつけていきます。

いかつめ清水さん、本当に仕事が丁寧で早い。

その仕事に興奮気味に「すべてがオッケー!」と快哉を叫んでいるのは、今回のドラマの音響効果担当・野村氏。

「すべてがオッケー!」って良いですね。


ちなみに清水さんがこれまでにつけた音の中で一番難しかったのは、

「CGで出現する予定(音付けの段階では未完成)のドラゴンが羽ばたくヌメヌメした動作音」

というリクエストだと語っていました。

こんにゃくや雑巾を駆使して渾身のヌメヌメを生み出したにもかかわらず、オンエアではほとんど使われていなかったそうです。

この日の作業が終わった清水さん、「次はBL系アニメの生音録音にいきます」と、別のスタジオへと向かいました。

仕事の振れ幅がすごい。

生音の録音が終わると、本格的な「編集作業」が始まります。

こんな感じのガチスタジオです。

高そうな機械がいっぱいですごいです。


高そうな機械がいっぱい

ちなみに右手前にいるのが「すべてがオッケー!」と叫んでいた野村氏です。

特段意味はありませんが、この人が「すべてがオッケー!」の野村氏です、

ということだけみなさんに知っていただけたら嬉しいです。

毎朝ダイエットコーラを片手に出勤してきます。そして午前中に飲み干します。とても良い人です。


ここで何をするかというと、本当の意味での仕上げ作業です。

音楽や生音をどこにどのようにつけるか、セリフの読み始めをどのタイミングにするかといった調整はもちろんのこと、

各音素材のそれぞれの音量レベルが適切になっているか、音の距離感が場面の状況と合っているかなど、1つずつ調整をしていきます。


またどれだけ気を付けていても役者さんが言葉を発する時に唇から出てしまう「リップノイズ」や、台本をめくる時に出る「ペーパーノイズ」もこの仕上げ作業で取り除いていきます。

細かい話をすると、部屋の広さや壁の材質などによって音質を変える微妙な加工や、周囲の環境音の作成など、もっともっとたくさんのことをこの過程で行っているのですが、要は、ラジオドラマはヘッドフォンで聴くことをおすすめします!ということです。

奥の深いラジオドラマの音の世界。

ヘッドフォンで聴くと、右耳と左耳で微妙に音の作りを変えていたりして、登場人物たちが今どういう位置関係で話しているのかなど、より鮮明に情景が目に浮かびます。

ヘッドフォンで聴くとわかる、遠くでかすかに聞こえるビミョーーーな環境音なども、制作者は意図を持って入れています。

そんな誰に伝わるとも知れない制作者たちのこだわりに思いを馳せながら作品を聴いていただけたら、よりドラマを楽しんでいただけるかもしれませんし、制作者の立場としてはこんなに嬉しいことはありません。

みなさん、そんなところも是非楽しんでみてください!

次は出演者の方々からのメッセージが目白押し!そちらも乞うご期待!

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