ものがたり

中通り

松崎浩二さん

  • 未来デザイナー

海の生き物に恋する飼育員

東北最大規模の水族館「アクアマリンふくしま」。およそ800種類の生き物たちが展示されている。

中でも、ひときわ人目を引くのが「潮目の海」と名付けられた水槽だ。南からの温かい黒潮と、北からの冷たい親潮が交わる福島の海を表現。多様な生き物の暮らす姿を目にすることができる。

 

この水槽の管理をしているのが、飼育員の松崎浩二さんだ。飼育員のかたわら大学など研究機関と海の生態系を調査。これまでに8種類の新種を見つけてきた。

 

松崎さんは、郡山生まれ。子どもの頃、海水浴と言えば、いわきの海だった。

大学へ進むと恩師の言葉をきっかけに、海洋学を専攻。アクアマリンふくしまに就職して以来、20年以上いわきの海を見つめ続けている。

 

松崎さんが、この10年続けてきたことがある。食卓に並ぶような、身近な生き物の企画展だ。

この企画展が始まったきっかけは、津波と原発事故だった。放射能に汚染された海というイメージを払拭するために、安全性を確認できた海の生き物に直接触れてもらうことにした。

 

「海水自体にはもう全然、放射線が出ているわけじゃないっていうのを見て頂くっていうのも、すごく大事な風評の払拭だった」

 

 

さらに、松崎さんには、伝えたいことがある。生き物だけでなく、そこで暮らす人々の姿も伝えようと考えている。多様な命を育む海と、その恵みを活かす暮らし。それを未来へ伝えていくのが自分の仕事だ。

 

 

 

「福島の海ってすごく、きれいで、そういう明るい面を、クローズアップしてみなさんに、お伝えしたいなと思っていますね」

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