2017年05月02日 (火)
ふるさとツアーズ2 ~第4回 西郷村~
紹介者:赤面山の自然を守る会 事務局長
金沢隆夫さん
59市町村を順次ご紹介していく「ふるさとツアーズ2」。
「福島民報社」と協力しながら、
地域で頑張っている人や楽しい情報などを紹介していきます!
今回は西郷村です。
赤面山(あかづらやま)の自然を守る会・事務局長の金沢隆夫さんに伺いました。
西郷村には、標高1,701mの赤面山があり、
山頂からは360度パノラマで那須連峰の山々を見渡せます。
そんな、赤面山には、
かつて白河高原スキー場などのリゾート施設があって、
年間11万人もの観光客が来ていた頃もありましたが、
その後、徐々に減少し、平成12年に廃業してしまいました。
それ以降、その白河高原スキー場のゲレンデ跡地が荒れて、
植物が育たない状態が続いていたそうです。
そんな中、3年前に
スキー場跡地に緑を復活させたい、という思いから、金沢さんが中心になって、
近隣の環境団体や山岳会、企業等に声を掛けて、
3年前に「赤面山を緑にする会」をつくりました。
現在は、県の自然保護団体や企業、自治体などに協力してもらいながら、
赤面山の自然回復に向けて活動しています。
「赤面山を緑にする会」では、
白河高原スキー場跡地の自然回復を促進するため、
乾燥に強く、養分が少ない荒れた土地でも成長する樹木、
ヤシャブシ、ヤマハンノキのほか、ミズナラ、ブナの苗を育てて、
荒廃したゲレンデ跡地に植林をしています。
周辺の森林との調和を考慮し、
苗木は、植物の遺伝子かく乱を避けるため、
赤面山やその周辺から採取した種を金沢さんが自宅で育てて、
この苗木を植林しているそうです。
5月28日(日)に行われる赤面山の山開きでは、
参加した登山者の方々に、
苗木と培養土を運んでもらう計画だそうです。
今後は、苗木を育ててくれる人を増やして、
赤面山を緑にする会の取組みに賛同してくれる、
人を増やしていきたいとのことです。
投稿者:長澤 和明 | 投稿時間:21:53