災害時、ペットと一緒にどう避難するか考えていますか? @安藤結衣

こんにちは!アナウンサーの安藤結衣です。

 

地震や水害など

さまざまな災害が各地で起きていますが、

皆さんは、いざという時、

どうやってペットと一緒に避難するか

考えていますか?

 

「ペットとの避難」について

私が取材・制作したリポートが放送されます!

ぜひご覧ください。

 

【放送予定】

おはよう日本

10日(金)午前5時台 

 

私は、幼い頃から

猫やうさぎと暮らしていて、大の動物好き!

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(小学生のときから一緒に育ってきた、実家の猫のミルク)

 

しかし、これまで、

いざという時に、ミルクを連れて避難できるのか?

しっかりと考えたことがありませんでした。

 

家族同然のペットの命、

そして、自分たちの命も

一緒に守るためにどうすればいいのか、

現状を取材をしました。

 

「ペットとの避難」が注目されるようになったのは、

10年前の東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故。

 

福島県では、

ペットを避難所などへ連れて行けず、

非常に心苦しい思いをした飼い主さんが

数多くいたと聞きました。

 

原発事故のあと、

少しずつ「ペットとの避難」が

全国的にも課題として上がるようになりましたが、

おととしの台風19号の際、

およそ11%の人が、

「ペットを飼っていた」ことを理由に

避難所などへ避難しなかったことが、

福島県のアンケート調査でわかりました。

 

福島県内の自治体に取材をすると、

ペットを連れた人が避難所に行った場合、

ペットは

「屋外のケージやテント、もしくは、駐車場で車内に」

というケースがほとんど。

 

各自治体からは

「避難してきた人への対応に精いっぱいだった」

という声を聞いた一方で、

実際に動物と暮らしてきた身としては、

家族同然のペットと離れて暮らすというのは不安が大きいし、

仮に、避難所に一緒に入れたとしても、

動物が苦手な方、アレルギーのある方もいる中で、

他の方の迷惑になるのでは、と思ってしまいます。

 

実際に取材をすると、同じような不安の声も聞かれました。

 

こうした中

ことし9月に福島市で運用が始まったのが

「人と動物が同じ空間に避難できる、専用の避難所」

 

建物の中にテントがあって、

人と動物が一緒に入ることができます。

 

避難所の運営は、ペットの世話も含めて、

避難してきた人たちが役割分担して行います。

警戒レベル3以上で開設されることになっています。

 

始まったばかりの取り組みのため、課題もありますが、

珍しい避難所で、

福島市には全国から問い合わせが相次いでいるということです。

 

実際に災害が起こってからでは遅いので、

こういった避難所が、

将来的には全国にも広がってほしいなと思います。

 

また、災害時のペットとの避難については、

飼い主側も、避難所にスムーズに避難できるよう、

日頃のしつけやなじみのおもちゃやえさを準備しておくなど、

できることから始めることが大切だということです。

 

特に、犬については、

「クレートトレーニング」という、

クレート(ケージ)の中で

30分以上おとなしく待てるようにする訓練も

効果的だそうです。

 

福島県で取材を続けて4年になりますが、

災害時に、ペットと避難していいのか迷った結果、

人とペットがどちらも犠牲になったという

とても悲しい話を聞いたこともあります。

 

ペットの命を守るためにはもちろん、

人の命を守るためにも、

ペットと一緒に安心して避難できるようになると

いいなと思っています。

 

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(ミルクと)

 

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(取材中に出会った猫と)



安藤 結衣

投稿時間:13:26