Road to Tokyo from Fukushima vol.2 ジャパンパラ陸上in福島 ~知って、触れて、興味が増す~ @山田賢治

9月23日(土)24日(日)の2日間、

福島市のとうほう・みんなのスタジアムで、ジャパンパラ陸上競技大会が開かれました。

3年後の東京パラリンピックに向けて、トップアスリートが県内に集まる貴重な機会でした。

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 初日の天気は、時折雨が降り、決してよいコンディションではありませんでしたが、

翌日は一変、快晴。青空で日焼けしそうな天気に恵まれました。

 

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リオパラリンピック走り幅跳び(T42)銀メダリスト 山本篤選手の跳躍

 

選手たちは、この大会に向け、それぞれの思いがありました。

7月の世界パラ陸上選手権に出場した選手は、調整不足の点が否めませんでしたが、

今シーズン納めの大会で、現時点での力を確認する絶好の機会になったようです。

また、若手や3年後の東京パラリンピック出場を目標にしている選手にとっては、

自己ベストを狙った懸命な姿が目立ちました。

 

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視覚障害クラス(T13)は、東邦銀行所属の2人の争い。

佐々木真菜選手(左)と佐藤智美選手(右)の200m。

地元開催で大きな声援が送られる中、

このレースで、佐々木選手は、26秒28のアジア新記録をマークしました。

 

佐々木選手は、400m、200mで、

今季、次々とアジア記録を塗り替え、充実したシーズンとなりました。

しかし、世界のトップレベルとはまだ差が。来シーズン目指して、ますますのパワーアップを!

 

競技場の外では、パラスポーツを楽しめるアトラクションが数多くありました。

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今井アナウンサーがトライ!

戦略と実力、双方が必要なボッチャ。

なかなかうまくいかず、「あれ?」「あれ?」の言葉の連続

 

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指導は、ボッチャ日本代表ヘッドコーチ、村上光輝さん。白河市在住です。

子どもにもわかりやすく、丁寧にルールを教えていました。

 

この場所で、うれしい声が。

何人もの子どもが、お父さんやお母さんに、

「あっ、これ(ボッチャ)知ってる!」「テレビで見たことがある!」と自慢げに話していました。

 

リオパラリンピックでのメダルをきっかけに、

メディアで取り上げることが増えたことで、見たことがあったのでしょう。

確実に、リオパラリンピック以前と比べて、競技の存在が知られてきたことを感じました。

 

村上さんは、競技の面白さを感じ取ってもらうことで、

「2020年の放送では、視聴者が試合を見ながら“ああでもない、こうでもない”と、

次の1投の戦略を読み、考えを戦わせるくらい、多くの人が“ボッチャ通“になってほしい」という夢を持っています。

 

今回のように、知ってもらう、

そして、実際に体を動かして、触れて、楽しさ、難しさを味わってもらう機会を増やすことが、

パラスポーツへの関心を高めることにつながるはずです。

 

パラスポーツは、決して障害者だけのものではありません。

地道な活動を、各地で続けることの大事さを感じました。

 



山田 賢治

投稿時間:06:54