2021.06.02#あなたの声で助かる人がいる②

家族に一刻も早く避難してほしいとき、あなたはどんな言葉をかけますか?
災害を経験した人たちが語る“避難を呼びかける言葉”です。

東峰村に住む髙取清風さんの避難の言葉は「10分で状況は変わるんよ!」です。
この言葉が大事だと思ったきっかけは、4年前の九州北部豪雨でした。

平成29年7月の九州北部豪雨。東峰村では各地で川の氾濫が起き、甚大な被害が出ました。
避難が遅れて自宅に取り残された人も数多くいましたが、髙取さんの父親もその一人でした。

当時、髙取さん自身は仕事のため村にはいませんでしたが、両親が住む家の前でも川が氾濫。母親はなんとか避難できたものの、父親はある“迷い”があって避難が10分ほど遅れました。
それは「家族同様にかわいがっていたペットの猫をどうするか」でした。

ペットは避難所には連れて行けなかったため、自宅の2階に猫を避難させました。
それにかかったわずか“10分“の間に、自宅前の川が増水し家から出られなくなりました。

危機が迫る中で何を持って行くか、などちょっとした”迷い“で判断が遅れ、避難が遅れる人たちも多いのではないでしょうか。
東峰村は全域で電話が通じなくなったため、髙取さんは家族と全く連絡がとれず“大切な家族を失ってしまうのではないか”という不安に押しつぶされそうだったと言います。
家族で再会を果たし無事を喜びあったのは3日後の事でした。

逃げ遅れないためにはあの時、どうすればよかったのか…。
両親と話す中で感じたのは、“10分”早く動くことの重要性でした。
避難する人は、迷うことなく10分早く避難を。
そして避難を呼びかける人も、10分早く呼びかけを。

髙取さんは今、村のケーブルテレビ局“東峰テレビ”のディレクターとして、地元の人たちの取材や地域の情報発信をしています。
日々、地元の人たちと向き合う髙取さん。万が一、また村で同じような状況が起きた時、髙取さんは家族や村の人たちを守るために、迷わず避難を呼びかけると言います。
「10分で状況は変わるんよ、今すぐ避難しよう!」。

トップに戻る

▲ ページの先頭へ