ページの本文へ

読むNHK福岡

  1. NHK福岡
  2. 読むNHK福岡
  3. 藍島に行ってみた!~島旅行ガイド編~

藍島に行ってみた!~島旅行ガイド編~

福岡の離島でのんびり島時間!藍島の魅力をお届けします。
  • 2023年01月25日
    藍島

    「ロクいち!福岡」では、福岡県内の離島にフォーカスして、島の魅力や取り組みをシリーズでお伝えしています。今回は北九州市小倉北区の藍島(あいのしま)です。猫が多い「猫の島」としても知られています。NHK福岡のスタッフ3人で島に泊まり込んでその魅力を取材してきました!

     

    今回は私、猫好きカメラマンの浅野がご案内します!

    いざ!フェリーに乗って藍島へ

    小倉と藍島をつなぐフェリー「こくら丸」

    まず訪れたのは北九州市の小倉港。JR小倉駅から徒歩10分弱で着きます。フェリー乗り場が他にもあるので、地図で調べる際は「藍島・馬島行待合所」と検索してください。

    小倉から馬島を経由して藍島へ
    船内にある券売機

    待合所でさっそく切符を買います。料金は大人片道600円で、1日3往復運航しています。

    フェリーで揺られること35分。馬島を経由して、藍島に到着です!

    藍島に到着!

    港にずらりと並ぶ漁船

    およそ100世帯200人が暮らす藍島。住民のほとんどが漁業をなりわいにしていて、港にはたくさんの漁船が並んでいます。

    藍島港に到着

    島には飲食店やスーパーがありません。島の人たちはフェリーで週に1度ほど、小倉まで買い出しに行くんだそうです。売店は1つあるので、軽食や調味料など、簡単な買い物はできます。

    港にある案内図

    案内図をよく見てください。観光スポットとともに「猫」の姿が描かれています!

    福岡県にある猫の島といえば新宮町にある「相島」も有名ですが、藍島も「猫島」として知られているんです。「追いかけてこないで」「餌はいらニャいよ」と猫と接するときのルールも書かれていました。猫にも島の人たちにも迷惑がかからないようにしましょう。

    藍島には猫がたくさん

     

    さっそく島を散策してみると・・・

     

    ニャー

    さっそく会えました!猫!

    ニャーと鳴きながら歩いてくる藍島の猫

    私たちを見つけては、すぐ足元によってくる!みんなとっても人なつこい!

    か、、、かわいい///

    道の真ん中で寝ていた猫
    猫好きにはたまらない、首まわりのもふもふ
    正面も、もちろん大好きです

    写真でしか伝えられないのがもどかしいほどのかわいさです!
    さきほどの島の案内図に猫と出会った範囲を重ねるとこんなイメージ。

    地図に猫を載せてみました(位置はイメージです)

    港から住宅街を中心に次々といろんな猫に出会えます!

    猫の撮影に夢中になっていると・・・。
    港に、ひとりで猫と戯れている人が・・・。同志!?

    港で猫と戯れる人

    どこから来たんですか?

    東京です。カメラと猫が好きで、猫島めぐりをしてます。

    なんと東京から猫を撮影するために来たのだそう。藍島の猫のかわいさは全国区なのですね。全国の猫島を訪れているそうですが、「藍島の猫は人なつこくてとても可愛い」と言っていました。

    猫はいろんなところで私たちを和ませてくれます。島の中で取材をしていると、誰かの視線・・・。

    魚料理の取材中。お気づきでしょうか、、?
    魚を、、
    見てる

    藍島のあちらこちらでふれあった猫たち。毛並みがとてもきれいだと感じました。島の人からとても大切にされているんですね。

    猫を見るたびに立ち止まってしまいました

    藍島の絶景スポットへ

    猫と戯れてばかりではいけません。

    さらなる島の魅力を見つけるべく。藍島の絶景スポットに足を運びました!

    その名も「千畳敷」。海辺の絶景スポットです!

    港にある道案内

    港から島の北端を目指して歩くこと20分。波の音が大きくなってきました。

    この先が海岸かな・・・

    林の道を下った先・・・、急に青い海が広がりました!

    「千畳敷」です!

    透き通る青い海が広がる千畳敷

    海の中には大きくて平らな岩が、遠くまで広がっています。潮が引いた時に、この岩が表れることからこの名前が付けられたそうです。

    プライベートビーチのような美しい景色に癒やされました。

    干潮時には近くの無人島まで歩いて行くこともできるそう。水がとてもきれいで、カニやヤドカリ、きれいな貝殻がたくさん。夏には子どもも大人も楽しめそうです。

     

    右が藍島。左奥には無人島があります

    藍島で唯一の宿、「民宿松下」

    民宿松下のおかみ松下さん(右上)と取材班(右下筆者)

    そして今回取材陣が滞在したのは、島で唯一の宿。「民宿松下」さんです。かつては3軒の宿があった藍島ですが、いま経営を続けているのはここだけだそうです。

    民宿松下の看板

    宿を営んでいるのは松下コスヱさん。12年前からひとりでこの宿を切り盛りしています。自宅の余っている部屋を宿泊用に貸し出していて、田舎のおばあちゃんの家のような、温かくてどこか懐かしい宿です。

    2階にある宿泊部屋

    そんな松下さんは、夏には海女さんとして海へ潜りに出かけます。

    どうして宿を始めたんですか?

    小さかったり傷ついたり、市場で売れないサザエや貝が、誰にも食べてもらえないのはもったいない、自慢の料理でおいしく食べてほしいと思って宿を始めたんです。

    食事には、松下さんがとったサザエも

    松下さんは、宿を営みながら藍島の新鮮な魚介を島の人や観光客に振る舞ってきました。

    お客さんが来てくれて、おいしいって食べてくれるのが生きがいでもあるし張り合いでもあります。

    松下コスヱさん

    離島でお客さんを迎えるのは簡単ではありません。食事の買い出しやクリーニングのたびに船に乗って島外に行かなくてはいけません。それでも島の魅力を少しでも伝えたいと宿を続けているのだそう。

    ゆっくり島旅をしたい人たちにとって、とてもありがたいことですよね。時期や場合によって宿泊を受け入れられないこともあるので、事前に相談が必要です。

    宿の夕食。貝や魚が中心です!
    藍島

    およそ1週間の滞在でしたが、本当に温かく、居心地の良い場所でした。藍島での泊まり込み取材「藍島に行ってみた」第1回は「島旅行ガイド編」でした。

    絶景スポットや島の人たちに会いに皆さんもぜひ訪れてみてくださいね!

    NHK福岡放送局 浅野愛里カメラマン
    ふだんは県内のニュースや地域の話題、季節の映像などの取材・撮影をしています!

      ページトップに戻る