“福岡をアートの街に” 世界的デザイナー アラキシロウさん
- 2022年11月30日

コスチュームデザイナーのアラキシロウです。
僕の夢は福岡をアートの街にすることです。
福岡市で開かれたファッションショー。色鮮やかな衣装がステージを彩ります


主催したのはコスチュームデザイナーのアラキシロウさんです。


学生時代を福岡で過ごした経験があるアラキさん。
アトリエを福岡に構え、これまで多くのアーティストやモデルの衣装を手がけてきました。

MISIAさんのミュージックビデオ「希望のうた」の衣装も制作しました。


ボリューミーなチュールをたくさんくっつけて、ヘッドピースは神秘的な イメージを思わせるような王冠のようなものを作りました。

世界的な歌手、レディー・ガガさんの衣装を制作したこともあります。
海外でも活躍するアラキさんですが、衣装の世界に飛び込んだのは30歳のころ。
それまでは医療福祉の仕事をしていました。
仕事で悩んでいた時に友人に誘われ、アパレルの仕事を始めたのがきっかけでした。


マネキンに洋服を着せつけてそれを自分で加工したりとか、
霧吹きスプレーでジーンズに表情を施したりするのが楽しくて。
そこから自分でも何か人に着せるものを作れないかと思って始めました。
デザインの魅力にはまり、ロンドンの芸術大学院にも留学。
首席で卒業しました。

アラキさんの衣装はすべて手作りのパーツを手縫いでつけて作る1点物です。


生地のゆがみやほつれもあえて残し唯一無二の衣装を作り上げていきます。

このぶら下がっている糸はある意味表情がつくのでこれは残しときます。
こういうのが面白かったりします。

360度どこを見ても同じ表情がないっていう衣装を目指しています。
ただきれいなドレスをつくるというよりも、あえてゆがませて衣装を作ってみたい。
開催された今回のショー。福岡でファッションやアートを発信したい多くの人たちが参加しました。


クリエイティブな想像力豊かな若い人たちがすごい多い街なので、
一緒になって刺激を受け合いながらものづくりをしていきたい。
思いを共にする仲間たちと作品を発信していく。
そうすることで福岡をデザイナーやクリエイターが集まるアートの街にしていきたいと考えています。


アートの街になるような人がたくさんいると思っているので、そういうポテンシャルを秘めた街がやっぱり福岡なのかなと思って。そういったイントロダクションじゃないけどスタートラインにまずは福岡をもっていきたいなと思っています。