ことしの冬は「寒い冬」?
- 2022年10月28日
気象台は、11月から2023年1月にかけての3か月間の予報を発表しました。
九州北部では12月以降、気温が平年並みか低くなり「寒い冬」になりそうだとしています。
地球温暖化などの影響で大気全体の温度は平年より高い状態が続いています。
では、どうして寒くなるのでしょうか。
ラニーニャ現象で寒くなる!?
福岡管区気象台が発表した九州北部の11月から3か月間の天候の見通しによると、南米沖の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」が続き、その影響で日本付近では偏西風が南に蛇行しやすくなるということです。

偏西風が日本付近で南に蛇行すると寒気が入りやすくなり、平均気温は11月は「ほぼ平年並み」ですが、12月と来年1月は「平年並みか低い」見込みだとしています。
降水量は・・・
偏西風の蛇行によりシベリア高気圧の南東側への張り出しが強くなるほか、アリューシャン低気圧の西側が強まることから、西高東低の冬型の気圧配置が強まるということです。
こうしたことから、まとまった雨をもたらす低気圧などの影響を受けにくくなり、降水量は11月は「ほぼ平年並み」ですが12月と1月は「平年並みか少ない」見込みです。

気象台は
「冬らしい冬になりそうなので、寒さに注意し、体調管理や農作物の管理に気をつけてほしい」と呼びかけています。