2021年11月10日 (水)伝統の宇佐飴 新たな挑戦~大分 宇佐市~


今回の食いち!は、大分県宇佐市の「宇佐飴(あめ)」をご紹介しました。
全国に4万社以上ある八幡宮の総本社・宇佐神宮の参道でしか手に入らない、大変貴重な飴です。

飴と聞くと、砂糖の入った甘いものを想像されるかと思いますが、なんと宇佐飴は砂糖を使っていません。それなのに、ほっこりする優しい甘みがあるんです。
その秘密は水飴。もち米や芋のでんぷんと麦芽のみを原料とする、昔ながらの甘味料です。この水飴を約180℃の釜で煮詰め、機械で練り、細く伸ばして一口大に切ったら宇佐飴の完成。シンプルな工程に思えますが、飴を焦がさないように1時間近くかき混ぜ続けたり、まだ湯気の立っている飴を素手で触ったりと、想像以上に大変な作業でした。

創業100年を超える宇佐飴屋の4代目・岡部嘉洋さん(47)は、1年前にお店を継ぎました。参道がにぎわっていた昭和30年代には20軒ほどあった製造元も、現在では3軒に。歴史の深い宇佐飴をどうにか残したい、宇佐神宮に来たら当たり前のように宇佐飴を買って帰る時代がもう一度来て欲しいと、岡部さんは新しい取り組みを始めます。
それには地域の方々の力も欠かせません。これまでプレーンしかなかった宇佐飴にフレーバーをつけてみると、地元のものは使えないか?と大分県内から食材が集まりました。宇佐市産の緑茶を提供する千財康雄さんも、宇佐飴の復活を願っています。
さらに、岡部さんの宇佐飴は洋菓子にもなりました。地元で人気の洋菓子店では、宇佐飴入りのクリームを挟んだクッキーサンドを提供しています。小さい頃から宇佐飴を食べていたというオーナーの小林洋司さんは、宇佐飴を知るきっかけになればと語っていました。

大分県宇佐市に古くから伝わる「宇佐飴」。宇佐神宮への参拝もかねて、是非この機会に味わってみてください。

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■宇佐飴

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■宇佐飴屋4代目・岡部嘉洋さん

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■緑茶農園・千財康雄さん

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■宇佐飴のクッキーサンド

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■洋菓子店オーナー・小林洋司さん


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こんにちは!中田理奈です。
今回の食いちは、大分県宇佐市の「宇佐飴(あめ)」でした!

はじめて知ったという方も多かったのではないでしょうか?
私も実は今回の取材ではじめて知ったのですが、食べてみると、全然初めて食べた感覚がしないのが不思議でした。
というのも、本当に懐かしく優しい味がするのです。
乳製品は一切入っていないにもかかわらず、すこしミルキーな味わいでコクがあり、とてもおいしかったです。
食感はキャラメルのように柔らかく、舌の上で少しずつ溶かしていきます。
そして、私が個人的にうれしかったのは、食べ終わったあとにのどが渇くことがなく、ちゃんと潤いを保ったままだったことです!!
これは、水分を吸収する砂糖を使用していないことが理由だそうです。

さて、今回は、そんな宇佐飴を作っている岡部嘉洋さんにお話を伺いました。
岡部さん、本当におもしろくて、お話もお上手な方でした。
笑わせてくれたり、本当に真剣な目で宇佐飴への熱意を伝えてくれたりと、
ずっと話をしていても飽きることがない楽しい方でした。

宇佐飴を作っているところを見せていただき、一部手伝わせていただいたのですが、見た目以上に難しく、大変な作業でした。
水あめを煮詰めるのですが、それが本当に重たいんですよ…筋肉痛になりそうでした(笑)

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■筋肉痛になりそう…!

そして、やっとできあがった、あとは切るだけ!と思っても、はさみでチョキチョキと簡単に切っているように見えた作業は、実際に切らせていただくと、全然切れませんでした…(笑)
宇佐飴がグニョッと曲がるだけで、なかなか切れず、切れたかと思えば不格好なあめになってしまいました(笑)
職人技でした。

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■昔は、飴を切る音が聞こえるとお店の外に人が集まって来たそうです

そして、できたて宇佐飴をいただきました!!!
これがまた、ふわふわであたたかくて、できたてならではのその絶妙な温度と食感が、優しい懐かしい味わいをさらに引き立てていました。
本当にほっこりして、仕事だということを忘れてしまいそうなくらいでした(笑)

岡部さんに、宇佐飴作りを継ぐといってもそんなに簡単なことではないのに、どうしてそんなに頑張れるのか、と聞くと、楽しいからと答えてくれました。
そして、どうしても宇佐飴を残さないといけないと思ったと教えてくださった時の、岡部さんの情熱にあふれた真剣な目を見た時、とても胸が熱くなりました。

そんな岡部さんだったからこそ地域のみなさんも岡部さんを応援したい、宇佐飴を地域で残していくんだ、と協力しているのかもしれないなあと感じました。

みなさまも宇佐神宮を訪れた際には、一度宇佐飴を召し上がってみてください。
きっと地域の温かさが伝わるような優しくて懐かしい味に、癒やされると思います^^

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分


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