2021年9月24日

頭皮&髪も夏バテ!?秋の紫外線対策


今日のバリサーチ、調査したのは。

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2000年代に関西を中心に大流行。
その特徴的なフォルムで通行人の視線をくぎ付けにし、
市民権を得た今でも独特な存在感を放つ、巨大なサンバイザーです。

日焼け対策の名プレーヤーとして、
長年、自転車利用者に愛用されています。

ところが、その意外な落とし穴(といいますか、ぼんやり気になっていた)、
「頭部の日焼け」について、追跡調査を行いました。

7月9日に放送した特別編「#てれふく 替え玉・特盛り増刊号」にて投稿をいただいた、
サンバイザー愛用者のエミさん(50代・女性)。

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真夏に肌を露出しない日焼け対策をされていましたが、
「サンバイザー着用時は、帽子をかぶらない」とのことでした。

サンバイザーを着用すると、頭にとりつけるホルダー部分と
帽子が当たってしまい、2つ同時にかぶることができないそうです。

その後、街中でサンバイザーを着用されている方を見かけましたが、
その多くの方が、頭部はむき出しのままでした。

ということで、9月。福岡市中央区にある発毛治療のクリニックを訪れ、
エミさんの頭皮の調査をお願いしました。

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結果は、頭皮がちらほらと赤くなっていました。
健康な頭皮は青白い色をしています。

「ひどい状態ではないが、紫外線が当たり続けると、
炎症や抜け毛につながるので注意してください」とのことでした。

長年、発毛治療を行うクリニックの浜中聡子先生にお話しを伺いました。

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【髪の分け目は要注意!】
分け目をつけた髪型の人は、分部部分の頭皮に集中して紫外線が当たってしまう
→帽子をかぶる、髪型を変えて分け目を変えるなど、紫外線が当たり続けないように対策を。

【頭皮&髪は秋こそ要注意!】
さらに、サンバイザー利用者に限らず、
秋も引き続き紫外線対策に注意を払ってほしい、とのこと。

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「秋口は一番抜け毛が多くなりやすい時期です。夏バテのときは、食欲低下や睡眠の質が悪くなり、身体的な負担が出てくると、髪も夏バテしてしまい、影響が出てきます」
「髪の毛の原料はたんぱく質。肉、魚、大豆など、できるだけ高たんぱく低脂肪な食事を心がけてほしい」

秋はバランスのよい食事と睡眠をしっかりとって、髪と頭皮の夏バテを解消しましょう!
(「頭隠して尻隠さず」ならぬ「顔隠して頭隠さず」にならないように…)

今回の調査は、エミさんの投稿「サンバイザー仲間を見つけてほしい」から派生して、紫外線対策について取材することにつながりました。改めましてエミさん、ありがとうございました。放送の感想、ご意見、新たなご要望など、引き続き皆さんからのリアクションをお待ちしています。

NHK福岡放送局
ディレクター 丸山光理

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投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時55分 | カテゴリ:追跡!バリサーチ | 固定リンク

「バイクの"騒音"」取材後記


9/10放送の『追跡!バリサーチ』はバイクの騒音に苦しむ現場を取材しました。
担当した記者の西潟茜子です。放送後、新たな動きがありました。

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今回の現場になった糸島市の二丈パーキングが10月1日から夜間閉鎖されることが正式に発表されました。発表の文書には、赤い文字で「一部の利用者による違反行為により近隣住民の皆さまに多大な迷惑をおかけしていることから、やむをえず夜間閉鎖を行うものです」と書かれていました。

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放送内容には盛り込んでいませんが、実は、このパーキングはもともと長距離トラックの運転手などの休憩用の施設です。だから24時間、利用できるようになっています。
ところが近くの有料バイパスが無料化され、バイパスを利用する人が増えたことから、駐車場の本来の目的が少しずつ変化する中で、放送でもお伝えした自動車やバイクの暴走行為や空ぶかしによる騒音が問題化しました。
発表文にある「やむをえず」という表現には、管理者の国やパーキングを観光資源の一つとしてきた地元糸島市など、「閉鎖」とは違う形で問題の解決を望んできた人たちの悔しい気持ちが込められていると私は思います。

夜間閉鎖によって、あのバイクの集団は、別の「居場所」を求めるのだろうか。

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彼らに直接、話を聞きに行って一番印象に残ったのが「居場所がない」という言葉でした。
バイクに乗って集まることができる県内の複数のスポットが閉鎖され、さまよう彼らの気持ちもわかるような気がしたからです。それはコロナ禍で、不要不急の外出が制限され、気軽に出かけたり、旅行したりすることができない私も自分の「居場所」を求めるような気持ちになることがあるからだと思います。

それでも、リサーチを進めていくと日常生活の「居場所」で苦しむ人たちの姿が見えてきました。二丈パーキング周辺の地域に住む人たちです。
当時の私の取材メモをご紹介します。

(6月14日の取材メモ)
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「静かにしていただけませんか?」と注意をした住民の方は「なんや、おまえ!」と怒鳴られ、その後1時間ほど家の窓にライトを照らされ、怖くて外に出ることもできなくなったといいます。その恐怖とストレスから、帯状ほう疹を患い、薬を飲まないと眠れなくなって本当に苦しいと話しました。「夜は安心して眠りたい」そんな声をたくさん聞ききました。
「夜、現場に行ってみてほしい。そうすればあなたも分かる」そんな言葉もたくさんかけられました。

また、地域に長年住んでいる住民の方からは、「以前からバイクがよく通る場所。こんなことで声を上げていたらきりがない。ここに住むのであれば仕方ないと割り切らなければ。これまで我慢してきたのだから」という声もありました。

住民の中には、市役所へ相談したという方もいました。ところが、騒音問題に対応する専門の部署はなく、さまざまな部署を紹介されるうちに、声を上げること自体がためらわれるような気持ちになったと困惑していました。

こうした状況から、実態をインタビューで応えてほしいとお願いしてもなかなか答えてもらえず、放送に向けた取材は難航しました。その中で、ある住民の方が、放送前日に騒音被害の実態について手紙で伝えてくださいました。
放送では一部の紹介にとどまったので、ここで全文を掲載します。


「ご担当者様
はじめまして。
202号線沿いに住む住民のものです。
糸島は海も山も近く、環境的に子育てにとても良いと思っていました。が、現状はとてもひどいもので、夜中はバイクや車によるドリフト行為で、
子供も泣きながら起きてしまい、私も不眠症になってしまいました。
元々パニック障害を患っており、正直この騒音のせいでとてもストレスのかかる生活を送っており、パニック発作も頻繁に出るようになりました。
二丈PAが集いの広場になっていること。
警察の方から、沿線上を行ったり来たりしながら、二丈PAに集まってきていると聞きました。一部のマナーやモラルのない方の行為によって、近隣住民の方の生活に支障をきたしていること。騒音がいかに心理的なストレスに繋がり、身体の不調にまでつながる事。
この現状をこのままで放置せず、管理者にはきちんと対応いただきたい。
実際にものすごいスピードですれ違うバイクや車と衝突をしかけて、
命の危険をも「何度も」感じました。
正直人身事故が起きるのも時間の問題と思っております。
明日自分の大切な人の命が奪われ、あの時二丈PAを閉鎖していれば、、、っていう結末にならないように。
一日も早い閉鎖のご検討をお願いいたします。
そして一日も早く、住民の方たちに平和な日常が戻りますように。
心より願っております。」


放送の最後で触れましたが、騒音は公害の一つです。その中でも「感覚公害」というものに分類されます。簡単に言えば「うるさい、くさい、きたない」など、人の感覚に作用する公害です。総務省によると「感覚公害」は公害被害のおよそ7割を占めています。日常生活に密着した公害とされる一方で、自治体に感覚公害を専門とする職員や部署が少なく、問題が長期化しやすくなる傾向にあるということでした。感覚公害は、個人差があり定量化も難しいため、具体的な解決策を導きにくい実態があることを知りました。

感覚公害。皆さんの身近に潜んでいないでしょうか?社会では、時として声を上げることが、傲慢だとか異常だと思われてしまうことがあるように思いますが、声を上げることで物事は少しだけ良い方向に動くかもしれない。今回の取材で得た私の実感です。


NHK福岡放送局
記者 西潟茜子

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投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:13時20分 | カテゴリ:追跡!バリサーチ | 固定リンク

ITで"はいかい"を見守る


9月21日はWHOなどが定めた「世界アルツハイマーデー」。
予測として2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われているなか、“はいかい”、つまり1人歩きによる事故の防止が喫緊の課題になっています。
福岡県内の施設や企業などは、“はいかい”を見守るためのIT技術を取り入れています。
その進化した現場を取材しました。

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久留米市のある老人ホームでは、デイサービスを含める50人以上の利用者のなかで、
およそ1割の方が、“はいかい”の可能性を抱える重度の認知症患者です。

限られた介護スタッフで、いつ外出するか分からない入居者を見守ることは、重要な課題でした。

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そこで・・・
(機械音声)「おじいちゃん どこ行くと」

これは監視カメラではありません。
地元のメーカーが開発した、“はいかい”を見守るための顔認証と通知システムです。

事前登録された方が外出する瞬間の様子を自動で撮影します。

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そして間もなく、事前に登録されたスタッフ宛てに、メールで動画が届きます。
動画では入居者がどんな服装で出たか、正確に知ることができます。
スタッフはこのシステムを利用して、入居者の予想せぬ外出を迅速に発見することが
できます。

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共生の里・荒木 山口敏伸施設長
「このシステムを利用することによって安心して その認知症の方が自由に行動ができるというようなこともあります。それによって認知症の症状が落ち着いたり、気持ちが楽になったりされるので」。

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この日訪れたのはシステムの開発者、弥吉伸二さんです。
開発の背景には、認知症を患った弥吉さんの母の存在がありました。
ひとり歩きをする母がいきいき出来るように見守りたい。
しかし、製品化の直前に他界してしまいました。

(弥吉伸二さん)
「僕は今、認知症の、ここの施設も同じなんですけど、みんな僕の母親に思えるんですよ。だからこの人たちが本当に歩くこと、あるいは健全な生活を送ることによって、
少しでも長生きしてほしい」。

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一方で、どれだけ見守っても、予期せぬ外出を止めることができなかった場合、
思わぬ事故を招く危険性があります。
行方不明の発見に有効なのが、GPSです。位置情報をリアルタイムで知ることができ、
早期発見につながります。
しかし、こだわりが強い認知症の方は協力してくれません。

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宗像市のある靴工房です。GPSを必ず持ってもらう加工を行っています。
理学療法士の資格を持つ、靴職人の宮尾勇樹さんは、履き慣れた靴のかかとに
GPSを埋め込むサービスを提供しています。
「一番履いているものにこういった加工するというのが、気づかれにくい点では一番理想です」。

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サービスを開始して2年、利用者は全国に広がっています。ひとり歩きを見守る家族の負担は大きく軽減されたと好評です。

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「本当にずっと目が離せない緊張した状態から、少し余裕をもってすることができるようになった」。

(靴職人宮尾勇樹さん)
「何よりやっぱり喜んでいただく声が一番のやりがいです。そんな時こそやっぱりやってよかったなと思います」。

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スタジオ一橋キャスター
みまもる人も心配でみまもっているわけで、「出ないで!おばあちゃん、おじいちゃん」
と怒ってしまう事もなるべくしたくないと思いますし、いざとうときのためにこういうことがあるということで、見守っている家族の方にとっても、見守られる認知症の方にとってもほんとにハッピーにお互いなれる仕組みかなと思いますよね。

ひとりひとり症状が違うこともありますし、結局は人間がこうしてみまもる必要もあるわけですし、ITの技術を導入することでみんながハッピーになれるということですよね。

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:12時00分 | カテゴリ:WEBいち! | 固定リンク

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