2021年6月 2日

謎の麺"ごろし" ~福岡 筑後地方~


今回の食いち!は、福岡県筑後地方のごろしをご紹介しました。
筑後地方の郷土の味“ごろし”。地元のスーパーや道の駅にはうどん玉・ちゃんぽん玉と並んで売られているほど、地元では愛されている麺です。平らで幅広の麺なんですが、実はきな粉や黒蜜をかけて食べる、甘味・スイーツなんです。
“ごろし”というユニークな名称には「小麦粉の白さが黒砂糖の黒で殺されいく」という説や「五次郎という人物が作った」という説など諸説あります。
筑後地方では、「ごろし」や「うどん」などの小麦を使った麺が江戸時代から明治時代に広まっていったと言われており、田植えの時期などの農繁期、腹持ちの良さからお茶受けとして“ごろし”がよく食べられていたそうです。
しかし、筑後地方に数か所あった“ごろし”の製麺所は、今では柳川市にある創業60年の製麺所だけになってしまいました。ここでも一時製造中止の危機を迎えましたが、2代目の妻の片山律子さん(66)がスーパーで店頭販売をしたり、店舗などに直接卸したりして、販路を拡大、今では毎日300食ほど製造しています。
さらに、片山さんは地域の皆さんと「ごろしでラザニア」などアレンジ料理を開発しています。“ごろし”の美味しさを多くの人に知ってもらい、これからも残っていって欲しいという思いからです。筑後地方の郷土の味“ごろし”、みなさんも一度味わってみてください。

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■ごろし  

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 ■麺なのにスイーツ!
     
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■製麺所2代目 片山譲さん    

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■製麺所3代目 片山雄介さん
     
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■製麺所2代目の妻・片山律子さん  

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 ■ごろしでラザニア

■番組で紹介した料理レシピ
▽ごろしでラザニア〈材料?人分〉
・ごろし…1袋(180g)
・ミートソース…80g
・ホワイトソース…50cc
・ミックスチーズ…30g
・粉チーズ…適量

〈作り方〉
①ごろしを食べやすい大きさに切り、3〜4分茹でる
②茹で上がったごろしのお湯を切り、耐熱皿に移す
③温めたミートソースとごろしを混ぜ合わせ
④その上にホワイトソース・チーズ・粉チーズをのせる
⑤オーブンで5分焼いて完成

■福岡 筑後地方の「ごろし」に関するお問合せ
▽協和食品工業株式会社 電話:0944−72−2414
▽道の駅「みやま」 電話:0944-67-6477


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こんにちは!中田理奈です。
今回の食いちは、筑後地方で食べられている「ごろし」でした!

特徴的な名前ですが、初めて聞いたという方も多かったかもしれません。
取材で何人かの方にインタビューさせていただいたのですが、特に若い方は、ほとんど知りませんでした。
しかし、昔はとてもポピュラーな食べ物だったそうで、お年を召した方に聞くと、皆さんおいしいよ!昔はよく食べた、とおっしゃっていました。


さて、そんな「ごろし」。食べ方も、びっくりでしたよね!
麺なのに、まさか甘味として食べるとは!!!

最初は本当においしいのだろうかと半信半疑でしたが、食べてみるともっちもちで、きなこや黒蜜とよく合っておいしかったです!
そしてなによりも、おなかにたまりました。食料が豊富になかった時代に、腹持ちがいいということから重宝されたのもうなずけます。
 
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そして、今回そのごろしについて教えてくださったのは、ごろしを製造している片山さん一家。皆さんとっても仲がよくて、お話に混ぜてもらっているだけで楽しかったです。

2代目と3代目にごろしの作り方を見せていただいたのですが、やはり特筆すべきは、麺をゆでる工程です。
まさか、あんなに高温のお湯がぼこぼこと湧き上がり、熱湯があふれ出しているところに、ごろしを文字どおり“投入”していくとは!!!
驚きすぎて、リポーターなのに一瞬ことばをなくしてしまい、えー!!としか言えませんでした・・・精進します・・・(笑)
しかしこのとき2代目は、これからこんな風に入れるからね、などの前置きも一切なく、淡々とそんな行動をするものですから、その光景が普通でない私にとって、本当に衝撃でした(笑)
でもこうして入れることも、おいしいごろしを作るためには大切なんですね。
 
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そして、できあがったごろしを使って、2代目の妻の律子さんがラザニアを作ってくださいました。
これがまた本当においしかったんですよ・・・!!
ごろしがパスタよりももちもちしていて、ソースもよくからむんです。
今後ラザニアは全部ごろしでいただきたいくらいでした。
甘味だけでなく、ラザニアなどにもよく合うのだなあと、ごろしの可能性に思わずうなりました。
律子さんは、それぞれのご家庭でいろんなアレンジを楽しんで、それがまたそれぞれの家の味になっていけば、とおっしゃっていました。
 
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「ごろし」、ぜひ皆様も一度召し上がってみてください。
それぞれのお気に入りの食べ方を見つけるのもきっと楽しいですね^^

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:食いち! | 固定リンク

バリサーチ保育園 取材後記


5/28放送の追跡!バリサーチ、担当記者の米山です。
保育園に通う2歳の息子がおり、現在妊娠8か月。育児中の保護者のひとりである私の、取材の一部始終をお話しします。

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上司から、「こういう投稿が来たんだけど、調べてみない?」と声をかけられた私。
投稿文を読み、思い浮かんだのは1人目出産前にもらった先輩ママからのアドバイスでした。

「保育園によって、おむつ持ち帰りとかルール違うから、説明会で聞いた方がいいよ」。

そのアドバイスの通りに保活の際に尋ねてみると、ほんとだ!おむつや布団の取り扱いなど、園によってさまざまでした。
ただ、その時の私は、「ふ~ん、いろいろ違うのね」と思い、園選びの参考にして終わりにしてしまっていました。なぜなら、まだ育休中の身で、息子は0歳。復職後の日常や、保育園生活のイメージがついていなかったのです。

今、息子は2歳、イヤイヤ期真っ盛り。お着替えイヤ!自転車乗るのイヤ!何もかもイヤ!との主張を繰り広げる我が子を説得しながら、保育園の荷物を山盛り持って、仕事に間に合うように毎日登園するのは大変です。それこそが育児、と経験者の方は目を細めて仰ってくださいますが、渦中にいる身としては息継ぎの暇もなく溺れてしまいそう…

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(家の中でも外でもイヤイヤ…)

そんな毎日の中で、負担の大きい保育園のルール。たしかに、どうしてなんだろう。
子どものためになるとか、理由があるなら知りたい。もし理由がないただの慣習なら、見直して欲しい。
投稿者の疑問はもっともだと感じ、気合いを入れて調査に乗り出しました。

まず、認可している自治体に尋ねると、「把握していない」「各園に任せている」。
自治体は、保育業務そのものについては監査などで把握しているものの、おむつをどう処理しているか、布団をどう乾燥させているかは「保育業務そのものではない」ため、指導の対象ではないということでした。

言われてみれば、確かに…。これは、それぞれの園を調べるしかありません。
手分けして調べてみると、保育園のルールは本当にさまざま!
一部抜粋してご紹介します。

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(おむつには1枚1枚名前を書いて持っていきます)

<おむつ>
・子どもの排泄の発達のため、布おむつを使っている。
・布おむつの良さもあるが、洗濯など保護者の負担も大きいので保護者の実費負担で貸おむつ(布)を利用している。
・以前は布を使っていたが、今は紙おむつ。布時代のなごりで、保護者に持ち帰ってもらっている。
・紙おむつ、処理費用を保護者から徴収し園で処理している。
・紙おむつ、子どもの健康状態の把握のため持ち帰ってもらっている。
・紙おむつ、園で処理して欲しいという希望はあるが、園児の数も多く処理費用や保管場所の課題もあり、実現できていない。
・希望制なので、布・紙どちらも可。使用済みおむつは保護者持ち帰り。


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(冷ますのに時間がかかる…)

<3歳以上の主食>
・主食費を徴収し、園で提供している。
・以前は持参にしていたが、夏場の管理の問題や衛生面の配慮から園で提供することになった。
・主食持参。給食室が狭くて炊飯器が足りない。
・主食持参。親と同じごはんを食べることで離れている間も愛情を感じることができる。
・曜日を決めて、持参の日と園提供の日をそれぞれ作っている。
・給食室が狭く食器が置けないので、空の弁当箱を持ってきてもらって園で炊いたごはんを弁当箱に入れて提供している。


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(敷き布団とシーツ、タオルケット)

<布団>
・敷き布団、掛け布団すべて一式、毎週末持ち帰り。家庭で洗濯する。
・敷き布団は園で業者乾燥。シーツやタオルケットだけ毎週末持ち帰って洗濯。
・昼寝はコットを使用。指定のシーツを購入してもらい、毎週末持ち帰って洗濯。
・有料で貸ふとんを使用。
・入園時に持参してもらったあとは、園ですべて管理。おねしょの時だけ保護者持ち帰り。


各園に理由もあわせて尋ねると、一番多かったのは「施設の都合」という意見でした。
園舎の古さや狭さ、園児数の多さなど、各園の都合により判断が異なっているということです。また、保育理念が理由の園や、「保護者と共に保育をするため、保護者に一定の負担を求めている」といった園もありました。
一方、昔からのなごり、理由は特にない、と答える園はごく少数にとどまりました。

どうやら、理由はあるみたい。説明を聞くと、納得するものが多かったです。
また、放送でもご紹介したように、自治体の方針でルールが変わったところも。
コロナや園舎の建て替えなど、きっかけがあることでルールの見直しにつながったようです。

ここまで、保育園のルールについて調べてきました。
「そのくらいの負担、親なんだから引き受けるべき」「なんでもやってもらおうなんて、甘い」。そう思われる方もいるかもしれません。
保護者の一人としては、理由があると説明を聞けば、納得できました。
保育園が子どもを安全に保育してくれているから安心して仕事ができると、保育園への感謝は常に感じています。子どものために必要なことだからと言われれば、よし頑張ろうと、気合いを入れることもできます。

一方、専門家の指摘のように、共働きの増加や核家族化で子育てに対する負担が増している状況もあります。私自身、親などの手助けはなく夫と2人で手分けをして育児をしています。
仕事や家事、保育園の準備などさまざまなやるべきことに追われて余裕がなくなり、ついイライラしてしまうことも…。もし、負担の大きいルールを見直すことができて、その分ゆっくり子どもの話を聞いたり、一緒に楽しく過ごす時間が増えるなら、子どものためにもいいのかもしれないと思いました。

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(常に余裕を持って機嫌よく子どもと向き合えるのが理想ではあります…)

取材を進めてみて、保育園も、保護者も、子どものことを一番に考えているのは同じだと感じました。大切なのは、お互いにしっかりコミュニケーションをとること。そして、より良い保育のためにもっと工夫できることはないか、見直しを続ける姿勢を持つことだと思いました。

また、日頃からお世話になりつつも、保育園側の話は知らないことがたくさんあるなと感じました。保護者の方ももちろん、現場の保育士のみなさんも、実情やご意見をぜひお聞かせください。

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投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:16時43分 | カテゴリ:追跡!バリサーチ | 固定リンク

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