2019年10月16日

震災乗り越えた阿蘇の恵み「鶴の子芋」


阿蘇山を望む熊本県阿蘇郡高森町には、連日多くの客でにぎわう場所がある。お目当ては高森地区で300年以上続く「高森の田楽」だ。地元産の食材に自家製味噌をたっぷり塗って炭火であぶる。かやぶき屋根の下、いろりでいただく田楽は、まさにフォトジェニック。最大の特徴は、地元の在来種である「鶴の子芋」(里芋の一種)だ。火山灰が堆積し、作物が育ちにくい土地でも栽培できることから、昔から人々の食を支えてきた。農家の村上公夫さんは、農薬に頼らない昔ながらの方法を守る一人。芋が伸び伸びと育つよう、丹念に耕された畑にはびっしりと芋の根が張り巡らされている。
そんな高森が危機に直面したのが、2016年の熊本地震。道路が寸断され、客足も遠のき、鶴の子芋の販路も失った。それでも村上さんは、移動販売に乗り出すなど、伝統の味を守る努力を続けた。先月、ようやく道路が復旧し、にぎわいが戻りつつある高森。昔ながらの味を伝えようとする人々の営みを伝える。

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村上公夫さん(鶴の子芋農家)

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高森の田楽

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鶴の子芋畑


■鶴の子芋を食べられるお店
▽「高森田楽の里」
住所:〒869-1602 熊本県阿蘇郡高森町大字高森2685-2
電話:0967-62-1899
その他、鶴の子芋を使った田楽を提供するお店が町内に5店舗あります。

■鶴の子芋を購入できるお店
生産量が少なく、個人では購入することができません。高森町内の飲食店にてお召し上がりください。


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こんにちは!中田理奈です。
今回の食いちは、熊本県阿蘇郡高森町の「高森田楽」をご紹介しました!

人生で初めて、阿蘇に行ったのですが、すごく景色が綺麗で自然豊かなところでした。
そんな阿蘇山の麓、高森町の限られた場所でしかとれない「鶴の子芋」を使った、高森田楽を取材しました。

鶴の子芋は、鶴の頭の部分に似た形をした里芋の一種です。
訪れた高森田楽のお店では、そのお芋に季節ごとに味が変わる味噌をつけて食べます。

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私が食べたのは、大葉の味噌でした。
この味噌が、なんとも鶴の子芋と合うんです!

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そして、鶴の子芋は、ほくほくで、食べるときの歯ごたえは良いんですが中はしっとり、すごく美味しかったです!
感動しました…。

そんな高森田楽に欠かせない鶴の子芋。
生産している農家を訪ね、収穫を体験させていただきました。

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鶴の子芋は、根がしっかりと張っていて、私が全体重をかけて引き抜こうとしても、びくともしないんです。
それくらい強く元気に育っていました。

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収穫作業を体験させていただいた後、村上さんのお家で、お話を聞かせていただきました。

村上さん夫妻は、鶴の子芋と高森田楽の食文化をずっと守っていきたいという思いを熱く語ってくださいました。

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そして、鶴の子芋をつかった、「のっぺ汁」を作ってくださりました。

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本当に美味しくて、私はすっかり鶴の子芋のファンになってしまいました…(笑)。
鶴の子芋やそれを使った田楽は、高森でしか食べることができません。
皆様もぜひ、ほくほくの鶴の子芋を味わいに高森を訪れてみてはいかがでしょうか。

投稿者:ロクいちスタッフ | 投稿時間:18時30分 | カテゴリ:食いち! | 固定リンク

とにかく逃げて!ダム管理者が語る「緊急放流」


台風19号による被害、本当に甚大です。
被害の状況が次々に明らかになっています。

こうした中、
ニュースでダムの「緊急放流」という言葉を耳にした方も
多いのではないでしょうか。

大雨が予想される場合、
ダムでは「安全」とされる水量ぎりぎりまで放水量を増やして、
ダムにたまっている水を減らします。

しかし、さらに降水量が予想を大幅に上回り、
ダムが “これ以上” 水をためることができなくなっとき、
「緊急放流」が行われるのです。
ひとたび緊急放流が行われると、上流に流れ込む水をそのまま下流に流すことになり、
浸水被害の危険性が高まります。

実は、過去、福岡でも「緊急放流」が行われる恐れがありました。
おととしの九州北部豪雨では、福岡県朝倉市にある寺内ダムで、
安全とされる基準の最大で7倍以上の水量がダムに流れ込んでいました。

どんどんダムの水位が上がり、あと一歩で、
流れ込む大量の水を“そのまま”下流に流さざるを得なかったのです。

寺内ダムを管理する水資源機構の所長代理・松浦旬さんは、
「とにかく逃げてほしい」と強調します。

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(松浦さん)

松浦さんは、ダム管理所から見える町を見ながら、
「“緊急の放流のボタンを押す”ということは、この街に向かって水を流すことだ」と
険しい表情で語っていました。
その上で、「緊急放流をせざるを得ないとき、必ず下流の人たちの顔が浮かぶ。だからこそ、緊急放流までに “絶対に” 逃げていてほしい」と話します。

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(「寺内ダム下流の景色」寺内ダムの下流には民家や田畑が広がる)

松浦さんは、人命が犠牲になる最悪の事態を避けるため、
「災害時には緊急放流がありうること」を、
普段から下流の集落の集会に出て、説明をしているということです。

緊急放流についての情報が出たら、身の安全守ることを最優先に考えてください。
そして、緊急放流の情報はあくまで「逃げる時間を稼ぐためのもの」だと思って、
速やかに行動を始めてください。

投稿者:藤澤義貴 | 投稿時間:18時20分 | カテゴリ:藤澤義貴 | 固定リンク

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