2020年01月17日 (金)「雪中四友」 初雪はいつ?


気象予報士の吉竹です。

先日、成人式の日に福岡市植物園に行ってきました。
天気はくもり、福岡市の最高気温は10.7度、平年並みの気温で寒の内らしい寒さでした。
花の数が一年で最も少なくなる時季ですが、
いろいろな植物に挨拶しながらおよそ3時間、
すっかり寒さを忘れ、広い園内を散策するのはとても楽しく贅沢なひとときです。

「雪中四友(せっちゅうしゆう)」という言葉があります。
雪の中に咲く、冬を代表する四つ花のことをこう呼びます。

雪中四友、咲き始める順にまずはサザンカ(山茶花)

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初冬のころから次々に咲き続けているサザンカ、
冬枯れのモノトーンの季節に彩を添えてくれます。
この赤いサザンカの名前は「勘次郎」、日本的ないい名前ですね。
そろそろサザンカは雨に濡れて散り始め地面を赤く染めますが、
そんな雨が「山茶花散らし」。

次にスイセン(水仙)

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この冬の暖かさでスイセンは12月から早々と開花、
今、最盛期を迎えています。
植物園には斜面いっぱいに日本水仙が植えられてあり、
上品な香りにいっぱい包まれて幸せな気持ちになります。
スイセンの別名はまさに「雪中花」。

そしてロウバイ(蠟梅)

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ロウバイは例年より早い年末から咲き始めました。まもなく満開を迎えます。
蠟細工のような光沢があり、梅に似ているのでこの名前。
黄色の花の中心は、少し赤みがかっています。
一方、下の写真はソシンロウバイ(素心蠟梅)です。
薄い黄色一色で、素心とは混じり気がないという意味です。

雪中四友の中で最後に開花を始めるのがウメ(梅)

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園内のウメの中で毎年最初に咲くのは「雪月花(せつげっか)」という白梅。
紅梅の「緋の司」も咲き始めていました。
近くでみると長い長い雄しべが、パッチリおめめのつけまつ毛のよう。
凛とした寒さの中に馥郁たる香りを漂わせ、早春の訪れが感じられます。

そんな雪にちなんだ花が咲き揃う季節ですが、
肝心の雪がまだなんですね。
福岡の初雪の平年日は12月15日、
もう一ヶ月過ぎていますが、初雪が観測されていません。

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1月17日現在、初雪が観測されていない地点は、
九州の県庁所在地7地点、さらに四国全県、下関、広島、京都、名古屋、岐阜など
西日本から東海にかけての広い範囲です。
これらの地点は福岡市と同じように平年より1ヶ月前後も初雪が遅れています。

福岡の初雪の遅い記録は、今から111年前、
1909年(明治42年)2月6日です。

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いろいろな気象の予測データを見て見ると、九州北部はこのあと1月下旬にかけても
平地で雪が降るような強い寒気の南下はなく、暖冬傾向が続く見込みです。
従ってこの冬は、これまでの初雪の遅い記録にかなり迫るか、
場合によってはこれまでの記録を更新する可能性もあり注目です。

投稿者:吉竹顕彰 | 投稿時間:16時31分


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