師走となりましたが、一気に冬到来で年末も近いですね。
今年、気になった数字があります。
60.2%
こちら、九州沖縄で後継者がいない企業の割合です。(帝国データバンク調べ)。
後継者が見つからず、もしも地域から6割の企業がなくなってしまうと考えると、これは大変なことだと想像できます。
・・・・地域の稼ぐ力は?雇用はどうなるのか。
そこでカギとなるのが「事業承継」です。
血縁に限らず事業を引き継いでいくこと。
ただ、経営者としては、大事に育ててきた会社をきちんと受け継いでもらえるか、従業員の雇用は守ってもらえるのか・・・気になるところだと思います。
こうした不安を取り除く仕組みもいまはさまざま用意されています。
そのひとつが放送でも紹介した、マッチングです。
■地銀や専門業者が、事業を引き継ぎたい人と譲りたい人をマッチング。
■簡単に会社を売られてしまわないように、株式の永久保有を約束。
(マッチングする専門業者にも責任が発生するわけです。)
■現経営者は今後の経営方針について一緒に考えた上で、事業を手渡していくことができます。
福岡県みやま市にある創業130年の老舗のかまぼこ店は、マッチングが功を奏して25歳の女性が事業を引き継ぐことになりました。
お孫さん・・?ではないんですよ。
この美味しいかまぼこ店を残したい!そんな熱い思いが繋がりました。
大事にしたい思いもマッチングされ、さらに発展しようと新たな風も吹き始めています。
オンラインでの販売に力を入れるなど、新たな需要を掘り起こそうとしています。
さらに、かまぼこをヘルシーだととらえた新社長。
確かに高たんぱく低カロリーですね!
試作品にも余念がありません。お正月用や、板なしのかまぼこも!?
地域経済を支えているのは、多くの中小企業でもあります。
だからこそ、次に繋いでいく仕組み作りが欠かせない今。
新しい事業承継の仕組みには、地域の中小企業を単に残していくだけでなく、地域経済をさらに活性化させる価値をもたらす…新たな幸せの形があるかもしれません。
放送動画はこちらです。