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今年こそ優勝を ~ホークス・村松有人1軍外野守備走塁コーチの想い~

2023年02月13日 (月)

アナウンサーの渡辺 憲司です。いよいよ球春到来!プロ野球12球団はシーズンに向けてキャンプ真っ盛りですが、我々実況を担当するアナウンサーも新しいシーズンに向けて準備に余念がありません!NHK福岡放送局では、福岡ソフトバンクホークスの協力を得て、プロ野球の専門知識を深めるために勉強会を実施しました。この勉強会の講師でお招きした村松有人1軍外野守備走塁コーチに今シーズンに向けた意気込みを聞きました。

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昨シーズンは優勝まであと1勝に迫りながら、最終戦に敗れて2年ぶりのリーグ優勝を逃しました。3年ぶりの王座奪還に向けて、チームは日本ハムの近藤健介選手や、大リーグで2シーズンプレーした有原航平投手、ロッテのクローザー、ロベルト・オスナ投手など実績十分な選手を数多く補強しました。

 

村松コーチ「これまでにないほどの補強をしてもらいましたので、やはり今シーズンこそ優勝しなくてはいけませんね。王会長は2位に10ゲーム差をつけるくらいぶっちぎりで勝つ、とおっしゃいましたが、とにかく勝たなくてはいけないという気持ちです」

 

もちろん、戦力補強をしたから強くなるとは限りません。開幕に向けて新戦力の特徴の把握と入念な準備が必要です。

 

村松コーチ「実績のある選手が多く加入しましたが、チームとしてどのように機能させていくかが重要です。新外国選手は打力も守備力も未知数ですし、どのような特徴を持った選手なのか、まずは把握することが大切です。また、外野の3つのポジションもどのような選手の組み合わせで戦うのが一番力を発揮できるのかなど、確認しなくてはいけないことはたくさんあります」

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昨シーズンは勝つことだけでなく、世代交代も大きなテーマでした。ホークスは選手が入れ替わる中でも常勝軍団としてリーグに君臨することが求められます。長くチームにいる村松コーチは、メンバーは変わっても、チームにとって変わってはいけないことがあると言います。

 

村松コーチ「このチームが最も大切にしてきたのは練習することです。とてもシンプルなことですが、豊富な練習量で一人一人が力をつける。王監督の頃からホークスはこれを大事にしてきました。かつては秋山幸二さんが手本となり、小久保裕紀さんも負けずに猛練習でチームを引っ張り、それが松中、松田などへと受け継がれてきました。私もそうした選手たちに負けないように練習しました。それに加えて、ホークスが他のチームと違うのは全員が『どうしたらチームの力になれるのかを考えられる』ということです。自分もいい成績を残して、チームもどうしたら勝つことができるか考え続けてきたのがホークスが培ってきた伝統です。一人一人が常にどうしたらチームの力になれるのか考えるのは、当たり前のようでとても難しいことです。時には自分を犠牲にしてでも、チームの勝利のために貢献することも必要です。私は他のチームでプレーしたこともあるのでよく分かります。これからも大切に受け継いでいかなくてはならないことだと思っています」

 

春のキャンプではそれぞれのポジションを巡って激しい争いが行われます。この競争を勝ち抜いた選手たちの力をどうチーム力としてまとめていくのか、村松コーチを含めた首脳陣の手腕が試されるところです。

大型補強のホークスが王座奪還を果たすのか、シーズン開幕が待ち遠しいです。NHKでは、ことしも、わかりやすく、そして深みを出せることを心がけて、プロ野球中継をお伝えしていきます。


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