2021年6月

宇美町のスピードワクチン接種、台湾へ!



以前もご紹介した福岡県宇美町で始められたワクチン接種。

なんと、台湾で急速に広まったのです。

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高雄で始まり、あっという間に台北、台中、桃園、嘉義・・・

あらゆる都市が導入し、「宇美町方式」として台湾でも連日各社で報道されるほど。

台湾では当初、ワクチンの確保がうまく行かず、5月末から感染が急拡大。

ようやく日本からもアストラゼネカのワクチンが届くころ、世論に応えるためにもワクチンのスピード接種を迫られていました。

 

そんな中、SNSなどのネットを通じて、台湾へこの方法が伝わったのです。

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いつの間にか実践されていたことに驚いたそうですが、「良いと思ったら ”まねようゴー” という、本当に早い、最速の意思決定が素晴らしいなと思う!」とのこと。

 

一方、日本国内でも、じわりと広がっています。

この方式を考案した黒田医師は、企業や自治体からの見学や研修を受け入れていて、6月12日、宇美町には企業や自治体の関係者、そして産業医も来ていました。

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東京のある企業から来た産業医の横山医師は、手応えを感じていました。

従来の大規模接種と全く違って早いので、通常業務の合間でも進められるとのことです。

そんな中、いちはやく導入を決定したのは、岸和田市。

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高齢者の7月末までの接種が厳しいとの見方から、一転。

この方法でゴールが見えたのです。

20日には実施がはじまりました。

その準備会場にやってきたのは・・・台湾の大阪事務所の代表!

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黒田医師に、感謝の意を伝えていました。

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黒田医師は、マニュアルを無料公開していることを伝え、今後、中国語と英語に翻訳して送ることを約束しました。

こちらが公開している動画です。

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公開のねらいは、どこでも誰でもすぐに導入できるようにするため。

常に、 ”Kaizen(改善)”を重ねながら、マニュアルの動画や資料をアップしていく予定です。

今後さらに若い人に接種が広がれば、新しいオペレーションに変えていくことも考えているそうです。

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日本でも変異株の拡大の波が迫ってくる中、なんとか逃げ切れるように。

日本と台湾の動きの速さの差を感じながらも、最善を実行できるようにと願うばかりです。

投稿者:佐々木理恵 | 投稿時間:11時15分 | カテゴリ:おはよう九州沖縄 | 固定リンク


大名行列!?ワクチン接種のスピードアップ



暮らしや安心のためにも、国のためにも、経済のためにも、

ワクチン接種の加速が求められる中、

なぜこんなに遅いの?・・・という思い、あるかと思います。

・・・・いやいや、やればできる!という光が見えました。

これは速い!安全!聞きつけるなり、取材をはじめました。

カギは、練り上げたオペレーションです。

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福岡県宇美町のワクチン集団接種の会場。

受付を済ませた後、座って待っているだけで、接種~経過観察まですべて終わります。

高齢者は動かず、医師たちのチームの方が、まるで大名行列のように動いていきます。

移動を最小限にすることで転倒やもたつくリスクが減り、安全で効率的な接種を可能にするオペレーションです。

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①先頭は消毒する人。次々に消毒だけ進めます。

②次に、注射を打つ医師。手袋を変えずにすむよう、体には一切触れません。問診表で本人チェックし、必要事項を確認します。

③続くのは説明する人たち。副反応や次の予約についての説明です。

④待機時間の15分をはかるキッチンタイマーを手渡して、終了です。

タイマーが順に「ピピピッ」と鳴っていく様子もまた、速さを物語るものでした。

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高齢者が動いていく従来の試算では1時間に15人を見込んでいたところ、

この方法だと、たった一人の打ち手で120人は可能とのこと。

「8倍のスピード」です。

時間の余裕を使って、会場へ目配りすることも大事だと言います。

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安心感は大切ですよね。

こまめに声掛けをしている様子も印象的でした。

 

実は、注射を置くトレイにもちょっとした工夫が。

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さっと取れるように、トレイを切って、滑り止めには簡易でゴム手袋を。

こうした現場での工夫の積み重ねが、安全かつ効率化を可能にしています。

 

このオペレーションでは、問診までの受付をいかにスムーズに進めるかも重要です。

この日は25人ほどのスタッフがいました。

宇美町では、職員だけは足りないため、イベント業者が一緒に運営を担っています。

今後、一般接種や企業への拡大を控えて、課題は「薬剤調整」と「運営」の人手。

ファイザーのワクチンは生理食塩水で希釈して、ひとつひとつ注射器に準備しなければなりません。

しかも、6時間以内に使わなければならないので、この準備は毎回のこと。

早朝から作り続けるという、かなり大変な作業でもあります。

例えば、運営スタッフなどはイギリスやアメリカのように計画的にボランティアの参加を募る方法もあります。

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各市町村がそれぞれの事情を抱えながら、手探りで接種を進めざるをえない中、全国から注目を集めたこのオペレーション。

今後に向けて、助け合えるプラットフォームを作りたいという黒田医師。

大名行列のワクチン接種は、6月には大阪の岸和田市でも実施が決まりました。

その他にも取り入れたいという自治体の声もありますが、宇美町でも医師会や従来の方法での接種も並行して行われていて、黒田医師は、いかに各団体に理解を得ていくかも課題の一つになっていると言います。

ワクチン接種では、各自治体や医療従事者への時給制の手当ても含め、多くの税金が投入されています。

安全に効率よく進むことで、通常の経済活動も早く再開できますし、どんな年明けを迎えることができるのか・・・皆で力を合わせ、希望を持って想像したいところです。

投稿者:佐々木理恵 | 投稿時間:14時20分 | カテゴリ:おはよう九州沖縄 | 固定リンク


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