こんにちは。
アナウンサーの見浪哲史です。
前回に続き、25日に行われる「全国高校駅伝」に出場する福岡の代表校をご紹介します!
今回は男子代表・福岡第一です。
福岡第一(初出場)
創部15年目で初出場
長年、全国屈指の強豪校・大牟田がけん引してきた福岡の男子。しかし、「打倒・大牟田」を掲げてほかの学校も力をつけてきました。そんな中、今年の県予選を制したのが福岡第一です。レース序盤で大牟田に1分近い差をつけられるも後半で逆転。創部15年目で初の都大路出場を決めました。中山徹監督は「ゼロから部を立ち上げて、8年前の県予選では最下位になったこともあった。そこからの優勝は感慨深い。」と話しました。
駅伝に特化した練習積む
中学時代も含めて全国大会に出たことがある選手は1人だけ。去年までは留学生選手もいましたが、今年はコロナ禍のため来日できませんでした。飛びぬけて速い選手がいなくても優勝できたのは、「ロード」に特化した練習で駅伝に求められる能力を磨いたからでした。陸上の長距離種目には、競技場内で行う「トラック」と、マラソンや駅伝など競技場外の道路などを走る「ロード」があります。福岡第一は、校内でのトラック練習は週1回程度。練習の大半を学校の外を走るロード練習に費やしました。きちんと整備されたコースを集団で走ることが多いトラックレースと違い、駅伝では起伏があり、路面の状態が異なるコースを走ることになります。1人で走り続ける単独走になるケースも多いため、ペースを乱さずに走り続ける力や、前半から飛ばすのか後半に体力を温存するのかといった状況判断する能力も求められます。ロード重視の練習を積んだことでそうした能力が磨かれ、福嶋留魁主将は「全員が同じくらいの力で安定して走れるし、失敗しない走りができるようになった」とチームの強みを語ります。
レース本番で見せた“駅伝力”
県予選ではまさにその駅伝力が発揮されました。2区終了時点で先頭の大牟田に59秒、距離にして300m以上の差をつけられましたが、選手たちは冷静かつ着実に差を詰めていきました。3区で35秒差まで詰め寄り、4区で一気に逆転。5区以降は先頭を譲ることなくフィニッシュ。3区以降は区間賞3人、区間2位が2人という抜群の安定感を見せ、念願の初優勝をつかみました。福嶋主将は「トラックでは自分たちより速い選手はたくさんいるが、ロードでは負けない」と自信と手応えを口にしています。
初めて走る、あこがれの都大路。福嶋主将は「今までサポートしてくれた人たちに感謝して走りたい。目標はチーム最高タイムを出しての入賞です」と意気込んでいます。
NHKでは、今年もレースの模様をテレビとラジオで生中継します。
12月25日(日)
午前10時5分~ 【総合・ラジオ第一】 「女子第34回全国高校駅伝」
午後0時15分~ 【総合・ラジオ第一】 「男子第73回全国高校駅伝」
放送は「NHKプラス」やネットラジオ「らじる★らじる」でもご視聴いただけます。
また「全国高校駅伝」の特設サイトでは、出場チーム・選手を紹介しているほか、
レース当日はリアルタイムで通過順位・タイムを掲載しますので、こちらもぜひご活用ください!