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都大路を駆ける! 福岡女子代表・筑紫女学園

2022年12月22日 (木)

こんにちは。

アナウンサーの見浪哲史です。

もうすぐクリスマスですが、みなさんはどう過ごしますか。

「まだ予定がないなあ」「寒いから家で過ごそうかなあ」「家でわいわい盛り上がりたいなあ」

と思っているみなさん、駅伝観戦でアツくなるのはいかがでしょう?

高校生ランナーが冬の京都・都大路を駆け抜ける「全国高校駅伝」が25日(日)に行われます。

そこで、2回に分けて福岡から出場する男女の代表校をご紹介します。

今回は女子代表・筑紫女学園です。

 

筑紫女学園(3年ぶり27回目)

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執念でつかんだ3年ぶりの都大路

全国高校駅伝で過去3度の優勝を誇る筑紫女学園。しかし、ここ2年はライバルの北九州市立に敗れ、出場を逃していました。

今年こそと臨んだ県予選では、1区で先頭と36秒差をつけられたものの、2区で追い上げ、3区で逆転。

そのまま逃げ切って、3位入賞した2019年以来3年ぶりに都大路への切符を手にしました。

チームを率いる長尾育子監督は「今回を逃したら全国の舞台からだいぶ遠のいてしまうのではという思いがあった。3年生が都大路を一度も経験できずに終わってしまうのは避けたかったのでよかったです。執念ですね(笑)。」と振り返りました。

  

悔しさを力に変えて

チームの中心は、1年の時から主力を担う松本明莉選手です。

去年の福岡県予選では、2年生ながらエース区間である1区を任されましたが、途中で失速し、先頭と2分以上の差をつけられてしまいます。序盤の差が最後まで響き、チームは2位に終わりました。

 

責任を感じ、「落ち込んでなかなか切り替えられなかった」と振り返る松本選手は、その悔しさを糧に努力を重ねます。筋力トレーニングを積極的に取り入れたほか、食事の量を増やし、たんぱく質を多めにとるなど食事面も改善。チームメートの話では「松本が一番多く食べる」そう!

その結果、怪我なく練習を積むことができ、今年6月の20歳以下の日本選手権3000mでは大学生や社会人を抑えて優勝。その後も、全国高校総体1500mと国体3000mで7位入賞など着実に結果を残し、「自信を持って都大路に臨める。チームの流れを作れるような走りをしたい」と意気込んでいます。

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松本に頼らない

エースだけが強くても勝てないのが駅伝。5人がタスキをつなぐ女子でライバルに勝つためには他の4人のレベルアップが欠かせませんでした。

今年春に立てたチームの目標は、「1人15秒」速くなること。この目標が、選手たちの意識を変えます。

松本選手が遠征などでいない時を見計らって、自主的に集まってミーティングを実施。「松本に頼らなくても勝てるようにしよう」と話してお互いの成長を促してきました。次々と自己ベストを更新し、「秋以降に力をつけて、勝てるという雰囲気になってきた」(長尾監督)と話すように、チーム全体の底上げにつながりました。

迎えた県予選では、松本選手が2位でタスキをつなぎ、2区以降は全員が区間賞の走りを見せ、エースだけに頼らない、チーム全員の力で優勝をつかみました。

 

今回出場する選手全員が師走の都大路は初めて。長尾監督は「とにかく楽しんで、思い切り走ってもらいたい」と選手を送り出します。選手たちの目標は、5位入賞です。

 

NHKでは、今年もレースの模様をテレビとラジオで生中継します。

12月25日(日)

午前10時5分~ 【総合・ラジオ第一】 「女子第34回全国高校駅伝」

午後0時15分~ 【総合・ラジオ第一】 「男子第73回全国高校駅伝」

 

放送は「NHKプラス」やネットラジオ「らじる★らじる」でもご視聴いただけます。

また「全国高校駅伝」の特設サイトでは、出場チーム・選手を紹介しているほか、

レース当日はリアルタイムで通過順位・タイムを掲載しますので、こちらもぜひご活用ください!


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