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学校の木の机 一人一台プレゼント 福井 池田小学校 25年続く

2024年3月4日放送 ほやほやみつけ隊
  • 2024年06月18日

森林面積が 9 割を占めることから、“木のまち”とも呼ばれる福井県池田町。林業の盛んな地域で、森林や木を活用した取り組みを積極的に行っています。その一つとして、町の中心部に位置する中地区では、25年ほど前から新入学の小学生に、専用の木の机といすを贈り続けてきました。桐原 小真季キャスターが取材しました。

児童全員へ贈る 自分専用の机といす

訪ねたのは地区にある池田小学校です。全校児童は70人、この日は6年生8人が算数の勉強をしていました。ひときわ目を引くのが、子どもたちが使う机といすです。

これ、天板から足まですべて木製。池田小学校では、入学したときに1 人 1 組ずつプレゼントされます。成長に合わせて高さを調節できるため、児童たちは卒業まで使い続けることができます。

特徴は美しい木目と木の温かみです。町は、木に親しんでほしいという思いで、25年ほど前からこの取り組みを始め、木製ならではの使い心地が児童からも評判だといいます。

児童

自分専用の机があるのはやっぱりうれしいですね。木の温かみを感じます。

児童

初めてもらったときは、木のいい香りがしていました。

児童

下の部分が金属じゃないので(足を)ぶつけたときにそんなに痛くないです。

児童

いすにずっと座っても痛くない。かたくなくて、すごくフィット感があります。

安心して勉強できる机を

作っているのは地区にある木材を加工する工房です。これまででおよそ350人分を手がけました。

取材におじゃましたときは、4月に入学する新入生の机といすを作る作業の真っ最中でした。

工房長  内藤了一さん
なるべく軽くて、そして丈夫。6 年間使うので壊れないように。そういうことは常に心がけています。角とか、小さい子どもが手に触れるところは必ず丸くして、安全に使ってもらえることがいちばん大事なことだと思って作っています。

児童たちにより快適な学校生活を過ごして欲しいと、試行錯誤を続けてきた内藤さん。こだわりの1つが天板部分の木の厚みです。

工房長 内藤了一さん
今の(天板の)厚みが 2 cmあるんですけど、以前はもうちょっと厚かったんです。でも全体が厚いと、1年生が入ってきたときに持つと重いっていうんですよね。「できるだけ軽くしてほしい」といわれたので、限度ギリギリのところまで薄くして、なるべく軽くしようと。一つ一つを丁寧に、一生懸命作っていますので、子どもたちも 6 年間この机といすで勉強するわけですから、一生懸命勉強してほしいな。

さらに時代の変化に合わせた調整も続けていて、タブレットを使った学習でも使いやすいよう、机の奥行きと横幅をこれまでより5cm広げました。

卒業後も子どものそばで

たくさんのこだわりが詰まった机といすを、卒業後も使い続けている人がいます。池田小学校卒業生で、中学2年生の杉本湧唯さんです。

桐原キャスター

どんなところがいいなと思って使っているの?

杉本さん

小学校の時から使っているのでサイズが合っているのと、あとは愛着っていうか。小学校のときに、本が好きでたくさん読んでいて、自分の机で読んでいた時間がかなりあったので、そういう思い出がある。高校生になったら使えなくなっちゃうかもしれないけれど、僕の性格上、捨てられはしないと思います。

杉本さんは、小学校の思い出がたくさんつまったこの机で、高校受験まで頑張りたいと話してくれました。
木を生かした特別な贈り物は、子どもたちにとってかけがえのないものとなっています。

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