「光る君へ」テーマ音楽に“福井の海イメージ” 作曲家に聞く

紫式部の一生を描く大河ドラマ「光る君へ」。ドラマの音楽を担当する冬野ユミさんに、テーマ音楽「Amethyst（アメジスト）」に込めた思いを聞きました。紫式部は、国守に任命された父・藤原為時に連れられ、現在の福井県越前市で1年ほど暮らしたとされています。冬野さんが作曲する時に思い浮かべたのは、式部が暮らし、そしてかつて冬野さん自身も訪れた福井の風景だったと言います。

冬野ユミさん
大河ドラマということで自分の気持ちもすごく入ってます。本当に大変な仕事だなって思いながら、でも光栄だなっていうのを励みに頑張っています。

冬野ユミさん
新婚旅行で東尋坊に行ったんです。その時、車で越前海岸をずーっと走って。あの越前海岸のすごさっていうかすばらしさっていうか…なにかちょっと違いますよね。切なかったり激動だったり、懐かしさだったり。「アメジスト」って紫の宝石なんですけど、あの海の色合いがちょっと濃い紫っぽいように見える時もあったり、あの寒い感じとかね。これを紫式部も見たのかな…きっとあの海にすごく胸打たれたものがあったんじゃないかなと。私もあの海は忘れられないんです。

冬野ユミさん
越前海岸に行った時の海の色とかを思い出して「Amethyst」っていうテーマ曲を作ったっていうのもあるので、濃い青、群青色というか紫というか、あの海の色がテーマ曲に反映されているような気がします。とても心を込めて作りましたので、ぜひ音楽とともに愛していただけたらと思います。