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福井伝統のごま豆腐にチョコミント味登場!開発の背景は?

福井ザクザク!掘らナイト「福井から世界へ!熱きイノベーターたち」2023年4月14日放送
  • 2023年06月01日

    《うそだと思うかもしれないけどめっちゃ美味しい!》《チョコミン党として見逃せない…》と、去年発売したとたんにSNSがザワめいた商品があります。それがチョコミント味のごま豆腐。永平寺名物としても知られる伝統の味がどうして?今回は知ってみると革新的な福井の企業をご紹介します。

    全部で11種類 スイーツ系ごま豆腐

    まさかのチョコミント味で話題をさらったこの商品、一口食べるとチョコの香ばしさとミントのさわやかさが口に広がりますが、ねっとりとした触感と後に残る香ばしさはまさにごま豆腐そのもの。

    上段左から  クルミ、よもぎ、さくら味
    下段左から  チョコミント、いちごラテ味

    このメーカーでは、5年前からスイーツ系ごま豆腐の開発を始めました。最初に販売した「クルミごま豆腐」がすぐに売れ筋商品となり、 モンブランやバナナごま豆腐など、これまで11種類の商品を生み出しています。いずれも好評で、ごま豆腐全体の売り上げは1.7倍になったといいます。

    業界大手が革新に取り組むワケ

    このスイーツ系ごま豆腐を作っているのは、 越前市にある食品会社です。 ごま豆腐以外にも、茶わん蒸しや 玉子豆腐を製造し、それぞれ国内トップクラスのシェアを誇ります。

     開発チームでは、20代から50代の社員15人が次なるヒット商品のアイデアを日々出し合っています。チームに課せられたミッションは「若い世代にごま豆腐を届けること」。業界のリーディングカンパニーが革新的商品開発に踏み切ったのはそれが理由でした。

    企画開発室
    中島靖浩さん

    (若者に)注目されずに素通りされてしまっては、ごま豆腐の魅力を伝えられないので、福井県では比較的なじみのあるごま豆腐の形を変えてでも、どんどん知ってもらいたい思いが一番強いです。

    いまに安住せず、次を見据えて手を打ち続ける。この絶え間ないイノベーションこそがトップに立ち続ける企業の秘密なのかもしれません。

    斬新なアイデアを生むルールとは?

    ごま豆腐のイノベーションを生みだす根幹が、定期的に開かれるアイデア出し会議です。その開発の最前線に潜入すると ・・・ やっていることはじつにシンプル。この日のテーマ「若者にごま豆腐をもっと食べてもらうには」に沿って思いつくままアイデアを出していきます。ただ、この会議にはたった一つだけ重要なルールがあります。

    それは「どんな意見も否定しないこと」です。 発言しやすい雰囲気を作り、ひらめきを生む事が狙いです。

    企画開発室
    中島靖浩さん

    否定しちゃうと新しいものが生まれない。ひとつひとつを繋ぎ合わせたり、発展させることでまた新しい発想が出てきますので、そこから光るアイデアを見つけていく。

    この日も「クリームソーダごま豆腐」や「キラキラのラメ入りごま豆腐」など、50を超えるアイデアが生まれました。

    世界が注目!  IT界の風雲児

    福井発のイノベーションは、先端産業でも進行しています。アメリカ出身の帝都久利寿(ていと・くりす)さんは、2年前、IT企業の拠点を鯖江に構えました。 開発したのは、インターネットセキュリティの概念を変えるソフトウェアです。

    現在、パソコンやスマホといった機器のほとんどがインターネットに接続しています。インターネット通信では、悪意のある機器があったとしても、機器自体がそれを認識することはできません。そのため、特定できない外部からのアクセスを防ぐため、セキュリティソフトを使ったり、社内だけのネットワークを作るなど、莫大な費用をかけて対策をしています。

     帝都さんのソフトウェアでは、機器そのものが通信すべき相手かどうかを見極めることが可能だといいます。そのため企業は、リモートワークなどで外部から気軽にアクセスできたり、セキュリティにかけるコストを下げるメリットがあります。帝都さんはこの技術を、福井から世界へ広げたいと考えています。

    新たな挑戦 支える人たち 

    帝都さんの挑戦をいち早く後押しすることに踏み出したのが、福井のIT企業の業界団体で会長も務めるシステム会社の社長の小森富夫さんです。
    小森さんはすぐに帝都さんの ソフトウェアを社内に導入、新たにセキュリティ費用をかけずに、それまで以上にリモートワーク化を進めることに成功しました。

    帝都さんのソフトウェアに可能性を感じた小森さんは、検討会も立ち上げました。業界団体や自治体が集まり、今後の実用化に向けた研究会を開催していて、将来的に導入したいという会社も増えているといいます。

    小森富夫さん

    (帝都さんの)技術を使うと、日本の産業が再生できるという思いがあって、それを我々がバックアップ出来るかどうか。この技術が分かってもらえるかどうかはこれからですから、期待しています。福井の宝になる可能性は十分にあると思います。

    福井が第2のシリコンバレーに!?

    もともと、17歳という若さでアメリカのシリコンバレーで起業し活躍していた帝都さん。 19歳の時、ビジネスの拠点を移そうと日本に移住し、長年温めていたこの技術を実現しました。
    友人に誘われ、福井を訪れたのは 3年前のことです。ここでならイノベーションを起こせると感じたと言います。

    福井の人は「面白いことやったらいいんじゃないの」と後押ししてくれて、クリエイターとしては最高のチャンスだと思うんです。誰も見たことがない新しい産業を作れると確信しています。シリコンバレーの次は間違いなく福井です。

    帝都さんはいま、「福井に恩返しがしたい」と新たに人材育成の取り組みも始めています。福井市や鯖江市で、アプリやプログラミング開発などに関心のある若い世代にアドバイスしたり、交流する場を設けているんです。
    福井から全国、そして世界に羽ばたいていくイノベーターたち。その背景には、新たな挑戦を楽しむ人の姿とそうしたチャレンジを後押しする人々の存在がありました。

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