ページの本文へ

ザウルスウェブ

  1. NHK福井
  2. ザウルスウェブ
  3. Nコンへの招待!NHK福井 大谷舞風/平塚柚希アナウンサー

Nコンへの招待!NHK福井 大谷舞風/平塚柚希アナウンサー

「参加してください!」出場経験者として語る「いまだけのステージ」とは?
  • 2023年05月17日

     

    ことし第90回を迎えるNHK全国学校音楽コンクールNコン。いま参加する学校を募集中です。
     「ぜひ参加して、あのステージに立ってください!!」
    そう呼びかけるのは、「ニュースザウルスふくい」キャスターの大谷舞風アナウンサー(右)と 平塚柚希アナウンサー(左)。この2人、Nコン出場経験者なんです!福井県コンテストの会場、ハーモニーホールふくいで、Nコンの色あせない記憶、「仲間と声をあわせる、いましかないあの瞬間」について語り合いました!

    「Nコン」ホームページはこちら!

    平塚アナ

    ハーモニーホールふくい、初めて来ました。すばらしいコンサートホールですね!福井でNコンに出ると、ここのステージに立つことができるんですねー。

    大谷アナ

    天井には大きなシャンデリア、ステージ中央にはパイプオルガン。神聖な雰囲気さえあるよね。去年、ここで福井県コンクールの司会をしました。舞台上で皆さんの歌声を聴いていましたが、声がホール内に共鳴する感覚が忘れられないです。気持ちいいだろうな…とうらやましくなりました。
    平塚ちゃんは、地元は東北だったよね。Nコンにはいつ出場したの?

    平塚アナ

    小学校4~6年と、中学1~3年のあわせて6回です。出身は山形。小学校では3年連続で東北ブロック大会に出場しました。小6のときは東日本大震災があった年で、予定されていた宮城県の会場が山形県内に変更になり、思いがけず地元でブロック大会を迎えました。この大会では初めて入賞も果たしました。 
    大谷さんは、全国レベルのコーラス部だったんですよね?

    大谷アナ

    兵庫の中高一貫校で、高2までの5年間、出場しました。いわゆる強豪校のコーラス部で、 東京・渋谷のNHKホールで行われる全国大会をめざして、合唱にかける毎日を送っていました。 砂ぼこりで喉を傷めないよう、体育祭にもマスク着用で参加する徹底ぶり(笑)。そして中2の時、近畿大会金賞で、全国大会に出場することができました。

    どんな目標だって、Nコンなら実現できる。

    2人が、ひとりでも多くの人にNコンを経験してほしい理由。それは、いまも心に残るそれぞれのエピソードにあります。Nコンの一番の思い出とは?

    大谷アナ

    私は何といっても、中2で全国大会に出場したことです。
    NHKホールってコーラス部・合唱部にとって本当に特別な場所なんです。すぐ近くの代々木公園で本番前最後の準備運動をしてステージに向かいました。
    実はその前年、中1のNコンでは、近畿ブロック大会銀賞で、あと一歩のところで全国大会出場を逃したんです。どうしてもNHKホールに行きたいと、コーラス部の活動とは別に、仲間と一緒に声楽の先生を訪ねてプライベートレッスンを受けました。全力でもがいた末に実現した、全国大会出場だったんです。
    努力して、願いをかなえた。私の青春です。

    平塚アナ

    最高峰のNHKホールに立ったことが、とにかくすごいです! 
    私の目標は、全国大会ではなく東北ブロック大会で入賞することでした。東北ってレベル高いんですよ。この目標は、小学校では先生と仲間に恵まれて達成することができました。でも、一番の思い出は中学校時代。実は私が進んだ中学には合唱部がなかったんです。

    大谷アナ

    え?じゃあどうやって出場したの?

    平塚アナ

    合唱団を、自分たちで作っちゃいました。先輩と協力して、小学校の元合唱部のメンバーを中心に30人くらいで作った「有志合唱団」です。私はバスケットボール部に所属していましたが、メンバーは全員、部活と兼務。朝の授業前や、昼休み中、夏休みの部活後などに自分たちで集まって練習しました。有志合唱団の最高成績は県大会銀賞で、目標だった東北ブロック大会には進めませんでした。でも、仲間と力をあわせて、自分たちが本当にやりたいことをやって、Nコンに出場して、歌ったことに意味がある。それが一番の思い出です。

    大谷アナ

    すごい…。
    兼務でも、歌を歌うことはみんなができる。言われてみれば確かにその通りだよね。

    Nコンから得たもの、得られるもの。

    Nコンにかけた青春時代は、いまの2人に大切なものを残したようです。ずばり、それは何なのでしょうか?

    大谷アナ

    その後の人生の財産になりました。Nコンにむけて共に過ごした仲間たち。今でも強くつながっている友達はコーラス仲間です。あの時努力した経験があったからこそ、就職活動などその後の困難も乗り切れたし、いろんな人が集まって和音を作ることは、いまの仕事ともつながっている。コーラスが私の原点です!

    平塚アナ

    私は、Nコンで「自分を表現する場所」を得ました。
    でも一方で、学生時代コロナ禍のさなかで教育実習を行った時、歌が制限されていたからか音楽の授業でも歌おうとしない子が多いのを目にしました。思春期に「必死に歌うなんてなんかダサい、恥ずかしい」という感覚があるのも分かります。裏を返せば、思いきって自分を表現することを恐れている子たちがいるのかなと思いました。

    でも大丈夫です。Nコンは、うまい・へた、勝つ・勝たないじゃなく、歌を通じて「自分を前に出せる」場です。応募することにハードルを感じるかもしれませんが、「コンクールがあるし、やってみようか」というくらいに思ってほしいです。表現したい気持ちが形になった時の達成感といったら…。これはもう自分で経験してみてください。賞をとりたいのか、みんなで歌を作り上げたいのか、何でも許容してくれるのがNコンです。

    大谷アナ

    そう!それでいいと思えるんだよね。
    思い出ができればいい。ただ歌える場所がほしいってだけでも全然いい。

    平塚アナ

    「Nコンは何でもありだよ」と言いたいです。賞に選ばれなくても、歌が否定されるのではない!

    私たちの宝物、お見せします!

    「絶対に捨てられないよね!」と2人が声を合わせるのが、Nコンの歌の練習のために使った楽譜やノート。Nコン経験者の宝物だそうです。白いスペースが残されていないほどの無数の書き込み。子ども時代や青春時代の2人の「息づかい」が刻まれています。

    平塚アナが小学生のときに使っていた、課題曲の楽譜の歌詞の部分。どんな歌なのか、どう歌って表現するのかを話し合い、考えぬいた書き込みでいっぱい。曲は「いのちのいっちょうめ」。
    大谷アナの高校時代の「コーラスノート」。練習の経過や、そのときに出た課題、改善させるためにどうすればいいかがびっしりと整理されている。大谷アナ「勉強より頑張っていたかも(笑)」。

    ステージ映像を、最高のクオリティで!

    NHKでは、福井県コンクールに出場する全校の歌唱を映像で記録。後日テレビ放送します。 放送を録画して手元に残せるのは、Nコンの醍醐味でもあります。

    大谷アナ

    ステージの映像は私の宝物です。恥ずかしいからあまり見ないけど(笑)。
    テレビ放送された時は、見た方から学校に激励の手紙までいただきました。映像の力ってすごいですよね。

    平塚アナ

    去年、新人として勤務していた名古屋局で、東海北陸ブロック大会の司会を担当しました。放送スタッフの打ち合わせに出た時、テレビのためのカット割りが細かく決められていて、それを綿密に確認し合っているのを初めて見て驚きました。ステージ上の全員をしっかり映そうという努力と技術があって、映像としていいものが残るんだなと納得しちゃいました。90回大会は出場者のマスクの着用が任意になり、より表情が豊かに見えるようになると思います。コロナ前とほぼ同じ形に戻るのには大きな意味を感じます。

    Nコンの大ファンでもある2人から、皆さんへ。

    平塚アナ

    全力で歌い終え、最後の一音の余韻が会場に残る、あの感じ。病みつきになります。
    特に小学校の関係者の皆さん。私は合唱を通じて人間性も成長させてもらったと思っています。歌詞に込められた意味や思いは何か、自分たちはこの曲を通して聞く人に何を伝えたいのかを、小学生なりにみんなで一生懸命考えました。曲の解釈に正解はなく、一人一人の声の個性も様々だから、表現には無限の広がりがあります。自分たちだけの表現を、力をあわせて作り上げていく。そんないまだけの機会を、ぜひNコンを通じて作ってください!

    大谷アナ

    福井県コンクールが行われるのは、ハーモニーホールふくい。最高のステージは用意されています。映像もきれいに残ります。あとは参加するだけ!ぜひ応募して、ステージに立って、青春時代の忘れられない思い出を作ってください!

    「Nコン」ホームページはこちら!


    【大谷舞風(おおたに・まいか)】
    兵庫県西宮市出身。2020年入局、福井が初任地。第77~81回大会に出場(中1~3、高1~2時)パートはソプラノ。中学2年時、第78回大会で全国大会優良賞を受賞。課題曲はflumpool作「証」。

    【平塚柚希(ひらつか・ゆずき)】
    山形県村山市出身。2022年入局、名古屋局→福井局。第76~81回大会に出場(小4~6、中1~3時)パートはソプラノ、メゾソプラノ。小学6年時、第78回で東北ブロック銅賞。課題曲はやなせたかし作詞「ぼくらはなかま」。

      ページトップに戻る