敦賀市愛発(あらち)地区でみつけ隊!
- 2023年03月29日
「ニュースザウルスふくい」の名物コーナー「ほやほやみつけ隊」!
福井放送局のキャスターが、緑のはっぴを着た「みつけ隊員」として
県内を地区ごとに訪ね、地元の味覚やすてきな活動、そして元気な皆さんを「みつけ」ます!
敦賀市の南東部、滋賀県に接している愛発地区。
四方を山に囲まれた静かな山里です。
今回の指令は?
愛発の山里に伝わる伝統を訪ねよ!
まずは「新年の風習」。地区内のお宅を訪ねると玄関にあったのが、稲わらで編まれた「やすつぼ」。
刀根(とね)集落の平川初枝(ひらかわ・はつえ)さんによると、愛発地区の中でも刀根に伝わる風習で、お正月に神様に来てもらうための目印なんだそうです。
このやすつぼの中に…、三が日には雑煮!7日には七草がゆ!15日はあかがゆ!
これらを入れてお供えし、どんど焼きに出すといいます。神様の前に、スズメが餅をつつきに来るんだとか!
さらにもう一つ、この地区ならではの鏡餅が…!
白い餅の上、色のついた餅が、小豆が入った「あかもち」です!その昔、仲哀天皇が行幸で地区を通ったときに牛車が倒れ、村人が天皇を慰めようとして餅を作ったという言い伝えから、お正月には鏡餅の上に、あかもちを飾る家庭があるそうです。
平川さんは、刀根に伝わる新年の風習を残していこうと、最近作り手が少なくなったやすつぼを作って、ご近所にも分けているそうです!
続いては、伝統野菜!
刀根の隣の杉箸(すぎはし)集落の畑を訪ねました。
雪の中から出てきたのは、福井県の伝統野菜、「杉箸アカカンバ」!
赤カブの一種で、150年以上前から栽培されています。鮮やかで、きれいな色ですよね✨
生産者の山口一夫(やまぐち・かずお)さんと菅野光男(すがの・みつお)さんです。一時は栽培が衰退したアカカンバを残していこうと、13年前に生産組合を作りました。
愛情を込めて育てたアカカンバは、東京の和食・洋食レストランからも注文があるんですって!!😳
気になるお味は…?
ほんのり甘い❤!歯ごたえもシャキシャキしていておいしかったです!生産者の山口さんは、そば店も営んでいます。店のおろしそばには、大根おろしの代わりにアカカンバを使っていますよ♪
そんな山口さんが作ってくれたのは…なんと、ボルシチ!
ビーツの代わりにアカカンバを使っています!
このボルシチ、考えたのは敦賀高校「創生部」の生徒たち!創生部は、人道の港・敦賀をPRする活動を行っています。かつてポーランドの孤児を受け入れた敦賀の歴史を学ぶ中で、東欧の料理、ボルシチを知りました。
「敦賀でボルシチを食べることで、地元の歴史に興味を持ってもらえるのでは?」というアイデアから生まれた敦賀のボルシチ、その名も「ツルシチ」です!山口さんはもちろん、生徒たちがアカカンバに興味を持ってくれてうれしかったそうです☺
敦賀市愛発地区。
山里の伝統を大切に守る人たちに出会いました!!
■お問い合わせ
愛発公民館
住所: 敦賀市疋田37−1
電話: 0770-27-1101