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ニュースザウルス 食探いろどりレシピ 2021年5月27日(木)

食探いろどりレシピ

2021年5月27日(木)
出演者:【食探料理人】出倉弘子さん / 【食探案内人】上原美穂 キャスター

「天然ワカメ」

 今回の食材は、坂井市三国で海女さんたちが素潜りで採っている「天然わかめ」です。
天然ワカメは漁獲量が少なく、とても貴重なもの。
中でも、三国産のわかめは肉厚でコリコリした食感があり、出汁がとれるほど味が濃いのが特徴。

 訪ねたのは、安島地区。
取材した日は波もなく、穏やかな天候だったため、絶好のわかめ漁日和。
雄島にかかる橋の上からでもワカメ漁の様子を見ることが出来ました。
漁が終わり、水揚げされる所で出会ったのは、海女さん歴3年の石森実和さんです。
石森さんは、海女さんの中では若手のため、先輩に教わりながら漁を行っています。

 ここで、採れたてわかめだからこそ楽しめる「わかめ」のしゃぶしゃぶを石森さんのご自宅でいただきました。
さっとお湯にくぐらせると、鮮やかな緑色にかわるわかめ。
噛むと「コリコリ」という音が聞こえるほど、肉厚で「わかめ」本来の味を楽しむことができました。

 わかめは、日差しに当たると痛みやすいため、そのほとんどを採れたその日のうちに天日干しにします。
一枚一枚手作業でわかめを干す作業を体験させていただきましたが、とても手間がかかっていると実感しました。

 担い手が少なくなっている海女さんですが、石森さんは、次の世代に残していきたいとおっしゃっていました。

 今回は、そんな肉厚で濃厚なわかめを余す所なくいただくため、料理研究家の出倉弘子さんにお願いし、「わかめのアクアパッツァ」と「ブルスケッタ」を作りました。

 「アクアパッツァ」のポイントは、わかめの茎まで使う所。
煮込む際にお魚の間に挟むことで、わかめの出汁をお魚が吸い込み、より美味しく出来上がりました。

今日の料理

『わかめのアクアパッツァ・ブルスケッタ』



「アクアパッツァ」の材料(4人分)

白身魚…
1尾
わかめ…
100g
茎わかめ…
50g
玉ねぎ…
1個
赤唐辛子…
1本
トマト…
1個
塩…
小さじ1
オリーブ油…
大さじ1
白ワイン…
1カップ
水…
1カップ
お好みでレモン…
1/2個
イタリアンパセリ…
少量


<作り方>

わかめのアクアパッツァ

白身魚は塩を振りしばらく置く
わかめは食べやすい大きさに切る
茎わかめは薄く切る
玉ねぎを薄切りにする
鍋にオリーブオイル、玉ねぎ、お好みで赤唐辛子を入れてさっと炒める
玉ねぎに火が通ったら、魚、茎わかめ、トマト、白ワイン、水を入れて蓋をして弱めの中火にかける(茎わかめは魚の間に入れると魚がわかめの出汁を吸ってより美味しく仕上がります)
魚に火が通ったら、わかめの葉の部分を入れ、色が変われば完成
お好みでレモンを絞ってください

「ブルスケッタ」の材料

わかめ…
適量
トマト…
適量
フランスパン…
適量


<作り方>

ブルスケッタ


わかめ、トマトを1cm角に切る
わかめ、トマト、オリーブオイル、醤油、お好みでにんにく、バジルを加えて混ぜる
フランスパンは薄く切り、かるく焦げ目がつくまで焼き上げる
焼き上がったパンにわかめなどを混ぜ合わせたものをのせれば完成

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