2021年1月28日(木)
出演者:食探料理人 出倉弘子さん/食探案内人 飯めしあがれこにおさん
今回は、さむ~い時期に食べたくなる“鍋”にスポット。「ご当地グルメでアイデア鍋」。と題して、地域に伝わる個性的な食材を鍋にして、より広くPRしようという企画の第1弾。
創作鍋作りに挑戦するのは、福井の食材を知り尽くす料理研究家の出倉弘子(でくら・ひろこ)さんと、お米のギャグならお任せ、お笑い芸人の飯めしあがれこにおさん。
やってきたのは、福井市殿下地区。この集落のソウルフード「呉汁」を広めたいという依頼人を訪ねました。食品加工業の堂下雅晴さん(どうした・まさはる)は、若い人にPRしたいのでご当地鍋を作ってほしいとのこと。
そもそも呉汁とは、乾燥した大豆の粉が入ったみそ汁のこと。お汁の上に浮かぶおぼろ豆腐のような具と濃厚な大豆の味が絶品。行事食などで親しまれています。一般的な作り方は、一晩水に漬けた大豆をすり潰したものをみそ汁に入れます。しかし、殿下地区は、乾燥した大豆の粉を水で溶いたものを使うんです。この地区は、昔から大豆の栽培が盛んな地域でした。このため、呉汁は殿下に住む人々にとって身近なもの。そして、堂下さんが営むのは、大豆を粉にする珍しい製粉所。昭和初期、曽祖父の代の創業から地元の人が持ち寄った大豆を挽き、呉汁の材料も作ってきました。「地区の食文化を守りたい」と堂下さん。果たして呉汁が若い人に受け入れられる鍋は作れるのでしょうか。
『~春待ちわびて~呉汁のお花畑鍋』