ページの本文へ

ニュースザウルス 食探いろどりレシピ 2019年8月26日(月)

食探いろどりレシピ

2019年8月26日(月)
出演者:食探案内人 太田実穂キャスター

「いまが旬! 地元ならでは サワラを生で!」

 20年前から福井で漁獲量が多くなり、今では全国1位の水揚げを誇る、「サワラ」。このサワラの魅力を新発見するシリーズ第1回。やってきたのは、南越前町 河野漁港。夜明け前から漁は始まります。船長の千馬龍平(せんま・りゅうへい)さんの船で、沖合1㎞の漁の場所に向かいます。
 サワラは、春に瀬戸内海でとれるイメージが強いですが、秋にえさを求めて東シナ海から日本海に北上する郡れがあり、福井では今が最盛期。行う漁は、定置網漁。魚の通り道に網を仕掛けておく漁法です。網を引き揚げるとたくさんのサワラが。この日は、大漁。年に数回ほどしかあがらないという大漁旗が掲げられました。
 サワラは、傷みやすい魚ですが、脂がのっていておいしいのが特徴。鮮度維持が難しいサワラ、スーパーに置いてあるのは、加熱用の切り身がほとんどで、刺身はみかけません。でも、地元では朝獲(ど)れを生でいただけるんです。
 ということで、港近くの民宿を訪ねました。この宿のご主人、漁師歴30年の南敏廣(みなみ・としひろ)さん。作ってもらうのは、刺身とタタキ。刺身に使うのは、皮を引いた腹の部分。腹は、脂がのって味も濃厚、まさにマグロのトロのよう。身の色は、桜のような淡いピンク色なんです。続いて、タタキ。背の部分を、皮ごと火であぶって、うまみをギュっと閉じ込めていきます。これを、氷水で締めて、さらにうまみを閉じ込めます。味付けは、しょうが・ねぎをのせ、自家製のポン酢を豪快に回しかけます。仕上げに、手でたたいて味をしみこませます。サワラのうま味が凝縮した味わいでした。南さんは、「刺身やタタキは地元ならでは。福井でとれるサワラの味を知ってほしい」と話します。
 地元ならではのサワラの新しい味をみつけました。