2018年7月23日(月)
出演者:食探料理人 光森幸夫さん/食探案内人 豊島実季アナウンサー
やってきたのは、福井市新保町。早朝6時にナス畑を訪ねると、地元の栽培グループの皆さんが収穫をしていました。朝に採るナスは、より甘みがあるそうです。甘さと歯応えが特徴の新保ナス。昔は、生でおやつがわりにして食べていたとグループの代表の野路英二さんはいいます。へたの部分には、太いトゲがびっしり生えていました。品種改良されていないため、原種に近い姿を残しています。明治時代には生産が盛んで、最盛期には、新保町の6割以上の家で生産される特産品でした。しかし、多くの伝統野菜のように新保ナスも昭和40年代に生産が途絶えてしまいます。それを半世紀以上経って、野路さんたちのグループが見事に復活させたんです。その復活のきっかけをくれたのは、なんと地元の子どもたち。当時の小学生と高校生が地域に貢献する活動がしたいと、野路さんたちに新保ナス栽培の相談を寄せてきたんです。今でも、地域の大人が指導を行い、小学生が毎年、校庭で新保ナスを育てています。野路さんは、子どもたちが、将来、新保ナスを受け継いでくれたらと期待していると話します。
今回は、この新保ナスを使って中国料理を作ります。
新保ナスで本格!マーボーナス